我が家の夫。

ポジティブモンスターで、いつも大声で、あはは爆笑と笑っています。陽気で楽しくて、悩みなんて無さそうで、お馬鹿な人なんですけどね。


23歳で両親を事故で亡くし、ショックで2年間引きこもった過去を持っています。


今日はその事について、触れてみたいと思います。妊娠記録ではないので、スルーしてもらって大丈夫です。


ポジモン夫に興味がある方はお付き合い下さい。


今日も、はじまりはじまり。


夫との馴れ初めはこんな感じです。




23歳から25歳の間はどんなに頑張っても、家から出てきてくれませんでした。電話もメールも繋がりません。


25歳のある日、思い出の公園に呼び出されて、プロポーズされて婚約したのですが。


全然オシャレなプロポーズじゃないですよ?

夫がどんな感じで来たかと言うと、2年間風呂に入らず髪を切らずヒゲが伸びた路上で生活してました?な感じで来ました。


もちろん婚約指輪もありません。

よく結婚承諾したな…と思います。

でも当時は引きこもっていた夫が出てきてくれたことが嬉しくて、気にならなかったのだと思います。


臭いのも汚いのも、私の幼少期と変わらないので。あまり抵抗はなかったです。むしろ親近感すらありました。


25歳で婚約して27歳までの2年間の準備期間に何をしていたかと言うと、夫の暮らしていた実家の整理と外出を含めたリハビリです。


セフルネグレクト状態だったので。

今でこそ小学生の頃と変わらない馬鹿みたいに明るい夫に戻りましたが、当時は笑うこともなかったです。


実家に案内されて、まず玄関が開かないことにびっくりしました。横の部屋の窓から入りました。土足で。2年分溜められたゴミの上を歩きながら。


ものすごい腐敗臭とカビ臭さと生ゴミと水が腐った臭いがしました。


夫が寝ていた場所もゴミの上。

小さな虫が無数に飛んでいました。


部屋が汚いことに気付かないんです。

セフルネグレクトの人って。

誰でもなるんですよ?すごいショックな事があったり、精神的に疲れ果てると。


その日は一旦、退室しました。

翌日に咳が止まらなくなり、私は高熱を出して寝込みました。たぶん、風邪というより、あの光景がショックだったのと、汚すぎてアレルギーを起こしたのだと思います。


小学生から知っている夫の実家。優しい両親と暖かで清潔な家の中。時が止まると、あんなふうになるんだな。と思いました。


それから夫と会うのは、私の一人暮らしのアパートでした。夜勤の日以外は毎日会いました。何気ない話をして、普通に過ごしました。


彼が昔、私に寄り添ってくれたように、何でもない顔をして、普通に過ごす。それが一番、ホッとするんです。


3ヶ月ぐらい、そうして過ごしていると、少しずつ口数も増えてきて、髪の毛、切ってみようかな?って言い出したんです。


2人で散髪バサミを持って洗面所に行って、私が、ザックザックと髪の毛を切りました。

翌日、髭剃りも買いました。


何だかサッパリしたようで、ようやく風呂にも入ってくれました。浴室の床に茶色い足跡が付きました。


患者さんを洗うように、全身を洗ってあげました。痩せ細って背骨の浮いた座っている後ろ姿に涙が溢れました。


半年して、ようやく実家の片付けに着手。

素人の掃除ではどうにもならなかったので、片付けの専門業者を呼びました。


イメージはこんな感じです。

見る勇気のある方はどうぞ。



見積もりをしてもらって、お風呂とトイレと冷蔵庫が悲惨だったので料金も跳ね上がり50万ほど払いました。無職の夫にはほとんどお金がなかったので、私が払いました。


ごみ屋敷パートナーズさんの動画は、離婚したくなった時に、当時を思い出して頑張ろうと思う為に、時々見ています。


同じように、セルフネグレクトに悩む方や、引きこもってしまった方のご家族や本人のインタビューも泣けてきます。


ゴミがなくなり綺麗になった部屋。

床がカビだらけで、和室は腐敗していました。

リフォームして、売りに出すことも考えましたが、結局、取り壊しをして、300万ぐらい掛かりました。


2年経ってようやく元気を取り戻した夫。

必死に働き、貯金する私。27歳になっていました。職場では無職のヒモ彼氏で有名になりました。皆、心配して、別れを勧めてきました。


ダーツの旅ならぬ、ダーツで決めた引っ越し先。転職、マイホーム、第一子妊娠といろいろありました。無職夫の面接落ちまくり事件などなど。


記事にするかどうかは、また気が向いたらで。


私たちの人生って、一回死んでるよねって、今では笑い話ですが。


誰にだって、人生に挫折する瞬間ってあると思います。そして転機となる瞬間も。


生きているだけで尊い。

今日も今日とて普通の日常ですが、人間、それがどれだけ幸せなことかは、失った時にしか、気付けないのでしょうね。


三連休の騒々しい真ん中の日。

うるさい!!と怒鳴りながら、早く仕事に行け。保育園に行け。と思いながら、忙しく過ごすのです。これもまた現実ですね。


皆が起きる前の静かな朝のヒトトキ…現実逃避の過去回想にお付き合い頂きありがとうございました。


朝ごはんを作りましょう。

母業、家族の誰よりも早く起きて活動開始です。


皆様が良き連休を過ごせますように。