マエストロ小澤”イン・ベンリン。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

我が国が誇る世界的指揮者、小澤征爾氏がこの度約7年ぶりに名門ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の公演に登場、序曲【エグモント】、【合唱幻想曲】等ベートーヴェンの作品を中心に衰えを感じさせない見事な指揮ぶりでベルリンの聴衆を久々に感動の渦に巻き込んだと聞いた。これは何んとも喜ばしく我々日本人にとってはまさにこの上無く誇らしい事でもある。周知の通り小澤氏はこの10年来諸々、体調不良が続き度重なる公演のキャンセル等、周囲にも不安の声が広がった経緯がある。今や世界的イベントとして認知され、長年その運営に心血を注いで来た毎夏の【斎藤記念フェスティバル『注.これ以後称示を小澤氏の名に変更』】も含めて、この数年は中々思う様な活動が出来ていなかったのは甚だ痛ましかったが昨今はその体調も回復著しく、先般のグラミー賞受賞と相まって
今回ベルリン・フィルハーモニーのステージにその雄姿を飾った事は我々もさる事ながら世界の音楽ファンに多大な歓びを与える事となったのは頗る当然の成り行きと言えよう。『齢(よわい)80』と言えど小澤征爾氏には【衰え】と言う言葉はそぐわない!。我が国に当然とどまらず、世界の【宝】である小澤征爾氏には今後もまだまだクラシック音楽の世界をその大きく無限の広がりを持つ精神力・発信力・包容力で永くリードして頂きたい。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が50年にも及ぶ信頼の印として小澤氏に授与した【名誉団員】の称号はまさに【世界の小澤ここにあり!】と言う事をベルリンから全世界に改めて発信する事となったやに思う。日本の生んだ【最大最高の芸術家、偉大な指揮者・小澤征爾】ここに我々も又、最大の敬意を持ってその活動を讃えたいと思うところである。【マエストロ・小澤】の益々のそして旺盛な活動、華麗なタクトを末長く見続けて行きたい!。誰しもがそう感じているに違いあるまい!。
(ルチアーナ筆。)