前代未聞”。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
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これが本当にジャーナリズムの有るべき姿なのだろうか?!。にわかには信じられぬ程卑劣で恥知らずな論評を垂れ流す【産経新聞】の報道姿勢は最早ジャーナリズムの価値に照らして全くその機能性を有していない。今や権力の言いなりとなり【自民党のお抱え新聞・機関紙】になり下がった最悪のあり様を呈している。【戦争法】を日本の安全保障上、欠く事のできないものなどと公然と言い放ちアメリカの巻き起す戦争に引きずり込ませるその体質を覆い隠し安倍晋三の推し進める【暴走政治】の応援団の役割を進んで買って出ているのである。野党五党の【戦争法廃止】に向けての共闘や数多の市民団体の懸念を【日本の安全を脅かす】方向性だなどと全くお門違いの悪罵を投げかけ攻撃し自分達が実施した【世論調査】とやらで国民の五割以上が【戦争法】は必要と答えているなどと、これも又、世論誘導のインチキ設問から意図的に導き出した答えにあたかも、その本質があるかの様に言い繕い装うのだから呆れ果てる。これ皆卑劣極りないやり方だ!。この種の問いかけはある方向の結論を引き出す為の【聞き方】で誘導されるのだ。【産経】の問いかけは日本近海に出没する中国籍の船舶の領海侵犯や軍事力の拡大、北朝鮮の軍事的脅威に対応する為【戦争法】の必要性は如何…っと聞くのである。こう聞かれれば、それらから監視防衛する為には【必要性あり】との回答が一定数寄せられるのは当然ではないか!。しかしこの【戦争法】の持つ意味合い本質はそうした問題とは全くその性質を異にするものなのだ。想定されるペルシャ湾沖に展開するアメリカの艦船が対イスラム国を軸とする湾岸地域で行う軍事介入に対して日本の自衛隊が後方支援する或いは非戦闘地域「これがクセもの」に於いて燃料・食料等々の補給を担うと言う事、重ねて紛争地域からの邦人・外国人の救出並びに緊急時の駆けつけ援護・警護を可能とする【集団的自衛権】の行使を是認する【憲法違反】の法律であると言う事なのだ。自衛隊の活動はあくまでも非戦闘地域に限定されるなどと呑気な事を言っては国民の目をごまかそうとしているが今日、非戦闘地域だった所が明日、戦闘地域になる可能性を排除出来るのか?。考えるまでもない!。法律の適用が真に厳格なら自衛隊は刻々と変わる戦況の中、常に非戦闘地域を求めて日々迷子の様に紛争地をさまよう事になる。しかしそんな事が実際あり得るか?あり得る筈は絶対にない。自衛隊員は必ず多かれ少なかれ否応なしに戦闘に巻き込まれ第二次大戦後初めて【自衛隊員が人を殺し、殺される!】事になる。目に見えた話である。そうした当然の疑義には全く持って触れる事なく日本をアメリカが引き起こす戦争の【片棒担ぎ】に仕立てる【憲法違反の悪法】の宣伝マンの役割を恥も外聞なくやってのける【産経新聞】とは戦前戦中のまさに【大本営発表】の窓口ジャーナリズムの復活を自らアピールしている様なもので到底まともなメディアとは言いがたい!。かつてマスコミは【国策】としての【戦争遂行】に全面的に加担し【真実】を捻じ曲げ国民に【嘘】を流布し【一億総マインドコントロール】の片棒担ぎを積極的に行った。その挙句我が国のたどりついた姿が如何なるものであったのか!。よもや忘れたとは言わせない!。あの悲惨な戦禍と焼土と化した国土を目の当たりにして我々日本人は誓った筈だ。【二度と再び戦争をしてはならない!。如何なる理由、如何なる地域においても…!。】…っと。いわんやマスコミは時代背景に惑わされたとは言え、【国威発揚】がその使命とばかりに国民を戦争へと導く取り返しのつかない【偏向記事】により筆舌に尽くしがたい苦難と悲しみを与えた責任を痛感しその多大な教訓として戦後常に【言論の自由】を尊び、権力に対し鋭いチェック機能を果たすべく精進して来た筈なのである。…にも関わらず今日この時、そうした教訓も反省も全てを蔑ろにしてせっせと【自民党の広報活動】に余念なく勤しむとは…!【産経新聞】のあり様はまさにジャーナリズムの名に値しない【前代未聞】の悪業である。月刊誌『世界』別冊”における【生活の党】の小沢一郎代表と【日本共産党】の志位和夫委員長との対談記事にも難癖を付け両氏が安倍内閣は【最悪の内閣】と断じた事、又、【政治の使命と責任は国民の生活と安全のレベルアップ】だと言う点で完全に意見一致をみた事これらその事にも見当違いなどと論評している。呆れて開いた口が塞がらない!。実情はどうだろう!小沢・志位両氏の言う通りではないか!。だからこのセリフはそのままそっくり【お返し】した方が良い。【産経】の論調こそ【見当違いも甚だしい!】権力に媚び、世論を誘導して悪しき戦争法の危険性には厚いベールを被せてひた隠しにし【安倍暴走政治】の援護射撃は積極的にかって出る。五野党と市民団体との幅広い共闘の流れを【民共合作】などと矮小化して何んとかして民意を離反させ【戦争法】の擁護を画策する【自民・公明両党とその補完勢力】にどこまでも加担する【産経新聞】。我々真っ当な人間はこうした危険極まる【体制派ジャーナリズム】とも真っ向から対峙してこれに徹底的な批判を加えなくてはならない。それこそがあの戦争の犠牲となった数多の人々の尊い犠牲に報いるただ一つの道である。【自民党には天罰を。公明党には仏罰を。おおさか維新”には退場を!。そして産経新聞には正義の鉄槌を!】今夏の参院選で民主主義の【大義】とはどこにあるのかをはっきり指し示してやろうではないか!。
(ルチアーナ筆。)