鎮魂の祈り・平和への誓い”モーツァルト「レクイエム」 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

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昭和20年8月15日、先の大戦は終結した。しかしこの戦争によってもたらされた惨禍は人類史上、最も悲惨な筆舌に尽くしがたい悲劇を巻き起こした。侵略、植民地支配、差別、虐殺etc。ここまで人間と言うものは非道・蛮行を行えるものかと眼を覆い背けたくなる様なおぞましき行為が平然とまかり通ったのはひとえに愚かなる人間の性と言うものなのであろうか?。戦後70年の節目の今日、私は私自身が不動の決意としている【不戦の誓い】を心新たに暫し鎮魂の時間を過ごす事とした。私は今、モーツァルトの「レクイエム」を聴きつつ静かに時を過ごそうと思っている。【鎮魂の祈り】と【平和への誓い】を共に心に秘めながら…。この不朽の名作こそまさに今、最もそれに相応しい楽曲だと確信するものだから…。
(ルチアーナ筆。)