世情穏やかならざりし昨今、我が国
の社会情勢の根幹を成す政治の
あり様ときたら、全く頭を抱えたく
なる程の体たらくを示し、
数の力で全てを押し通し、あげくは
女性蔑視、人権侵害にまで及ぶ
聞いて唖然とする様な言動の
オンパレード。最早これは
我が国のいわゆる保守政治と
言うものが元来持つ後進性或いは
封建主義を貴重とした懐古思考を
歴然と物語る兆候が如実に
表出して来たものとして、私は
大きく警鐘を鳴らさざるを得ない
状況だと判断している。
集団的自衛権の容認、TPP交渉の
問題。後期高齢者医療・介護負担増
の問題。消費税の更なる引き上げ等
どれを取っても国民生活を
直撃する諸問題であり看過出来ない
悪政の渦中に我々国民は、日一日
引きずり込まれて行く事態が
進行しているのである。
数に奢れ、国の指針の根幹に関わる
立憲主義の基本をもかなぐり捨て
戦争の出来る国へと突き進む
政治勢力。その中心に位置する
安部自民党内閣の危険きわりない
本質は益々その凶悪な本質を
あらわにして我々に迫り来る。
こうした方向性はひとえに若者が
戦場におもむく日の到来を
予感させる血も凍る様な恐ろしい
世界の体現に他ならない。
集団的自衛権の行使容認に
よって日本の安全はより強固に
なった等の詭弁はとうの昔に
破綻している。南北朝鮮、ベトナム
イラク、アフガニスタンこれらの
地域で起こった戦争の全てが
アメリカの関与によるものだ。
【世界秩序の確立と、最終的には
アメリカの平和を脅かす勢力との
戦いが世界平和に寄与するもの】
これを口実に開戦の火蓋を切った
のがアメリカだ。
日本も同じ道をたどるつもりだ
ろうか?。戦争の口実とは人が
作り出すものだ。
【我が国の平和、独立、幸福な
国民生活が重大な脅威にさらされた
時】この集団的自衛権は行使
されると言う。だからその要件を
満たさぬ限り行使はされず
これ即ち、歯止めとなる。
こんな言い種を世にお笑い種と
言う。これ全て抽象的で
客観的根拠のない、へ理屈
ではないか!。ではいったい
【重大な脅威】とは誰が
認定するのだ。
時の政府だろうが…!。
国民は何もチェック出来ぬまま、
戦火にさらされる事となる。
こうした事が現実にならないと
誰が言えるのだろう?。
自民党には衆参両院において今、
圧倒的多数と言う動かし様のない
優位を持って国の方向を良い様に
コントロール出来る【数】と言う
武器を持っている。そして
これを直ぐに手放す程この強かな
政党は愚かではない。
来年の統一地方選挙に早くも照準を
しぼり、集団的自衛権の行使の
問題も含め安全保障の基本に
関わる法案は一括して次期通常国会
の後半を目途に提出する構えだ。
閣議決定をあれだけ早く行って
おきながら法案はあと回し…!。
いったい何んなんだこの政党は!。
要するにこの問題が地方選前に
政策論争になった場合の選挙への
影響、即ちリスクを気にしての姑息
な対応と言う訳である。…っと言う
事は即ち自民党自体もこれが平和を
脅かす危険性をはらんだ問題と
自ら気付いている証拠を期せずして
露呈してしまった事でもあるのだ。
こんな政治状況を作ってしまった
元凶はどこにある。
残念だが、それは国民自体だ。
政党政治の根幹を良く見据えて
真に民主主義を構築出来るそうした
政党はどこなのか、それを
問う選挙こそ次期国政選挙である。
それまでは我慢である。
【嘆くまい!】…しかしこの国が
直面する課題は刻一刻と変貌を
とげ、いつ何ん時大きく私達の
生活を直撃するか分からない。
それを思うと心配の種は
尽きる事がない。最後に
又かとお思いだろうが
何度でも言わせて頂く。
戦争だけは何が何んでも、
まっぴらご免である。そして
若者が戦地へおもむくのを
見送る日の到来など
私は断じて許さない!。
(ルチアーナ筆。)