類稀な美声…!。 | ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

ルチアーナの音楽時評・アラカルト。

40年以上に及ぶ音楽家としての筆者の活動と
その経験から得た感動や自らの価値観に基づき
広く芸術、エンターテイメント等に独自の論評を
加えて参ります。現在小説 愛のセレナーデと、
クロス小説 ミューズの声を随時掲載中です。
こちらもご覧頂ければ幸いです。

1987年5月待望の初来日となった
アメリカのソプラノ
キャスリーン・バトルの
コンサートが東京昭和女子大の
人見記念講堂で行われた。
この先年から彼女の歌う
ヘンデルのOmbra mai fu.が
ニッカウィスキーのCMへ
挿入音楽として使用され、我が国で
俄かにこの類稀な美声を
もったソプラノが脚光を浴びる事と
なった。この収録はこのコンサートの
アンコールで彼女が歌った
そのヘンデルの名歌とガーシュインの
サマータイム.の貴重な記録である。
因みに私はこのコンサートの
会場で当日まさに彼女の歌に寄り添って
いた。四半世紀前のあの日あの時の
感動がこの終盤の二曲を聴くだけで
鮮やかに蘇る。こんなに美しい声の
ソプラノにはそうそう
お目にかかる事はない。皆さんも
ご一聴の程を…。
(ルチアーナ筆。)
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