AKB48がグループとして
あのおぞましい事件後、中止して
いた握手会をこの度、再開する
事を正式に表明、その実施に
当たり、具体的な開催進行の
手順を明らかにした。
金属探知機の導入、飲み物に
付いては係官の前でファンに
試飲をさせる等、厳戒態勢を
敷いての物々しい形態を提示、
完全な性悪説に基づきファン
一人一人を監視し、全てを犯罪者
として先ずは思考した上で
腫れ物に触る様な雰囲気の中
行うと言うものだ。しかし
どうだろう?。
これはもう彼女達が芸能界に
存在をして来た理由、根幹を
遥かに逸脱した
【会いに行けるアイドル】と言う
コンセプトを完全に
放棄してしまった状況を
あからさまにした事に
他ならないと言う話では
なかろうか。安全で安心、
これが何よりも最優先である事は
極めて当然ではあるが場合に
よってはファンに対して人権侵害に
あたる様な事も強いてしまう
この様な状況を作ってまで
握手会の再開に踏み切るのは
如何なものか?率直に
そう思うのは私だけであろか?。
きっとメンバーも善意のファンに
対して申し訳ないと言う心情に
駆られる事だろう。
彼女達の心に付いた傷は依然
深く察するに余りあるものだ。
事件後、一ヶ月を経過して
尚、今だそれが癒えたとは
到底思えない。しかしファンの
心も同じく傷付いている。
メンバーとの距離を大きく
空けさせられ会場に行ったら
先ずは犯罪者予備軍として
スタートさせられる。
これを平常心でこれからも
長く続けていけるだろうか?。
そこで受ける疎外感も又、
計り知れない。そしてファンの
心の傷も一段と広がってしまう
一方ではないのか?。
AKB48は【会いに行けるアイドル】
からカゴの中の鳥へと変貌して
しまったと受け取られても
仕方のない事態を招いてしまう。
これは方向としては明らかに
間違っていると思わざるを得ない。
こうした状況下
言わば背水の陣で臨む握手会
そのものに本当の暖かさと
触れ合いの心が堅持出来て
いるのかは極めて疑問としか
言い様がない。だからこそ
私はこの様な事への執着は
もうやめにして先述した通り、
このグループに所属する
全てのメンバーの個々の
才能・個性をこの際もう一度
しっかりと考察し、これまで
握手会を始め諸事に忙殺されて
来た時間を彼女達一人一人の
本質的スキルアップの為に
100%使う事を強く望みたい。
ファンに取って何が重要かと
言えば、それはひとえにAKB48と
言うアイドルグループに所属する
個々のメンバーの芸能人としての
実力の向上であろう筈だ。
【会いに行けるアイドル】は
卒業で良いのではないか!。
巨大化し、組織化したアイドル集団
は最早小回りはきかない。
マスメディアの注目の絶え間ない
動きの中、専用劇場でのチーム別
公演と定期的に行う大規模な
コンサートがAKBの生命線、
これさえ滞りなく開催されれば
後はもう、いらない筈…。
握手会へ行って、かえって
メンバーとの距離感を如実に感じて
哀しい想いをするより、その方が
遥かに良い。私はそう思うし
ファンも分かってくれる筈だ。
選抜総選挙の結果を踏まえた
新たなシングルも
近々、お披露目となるだろう。
AKB商法などと揶揄され続ける事
から抜け出て今迄とは
全く違うもっと魅力的な
アイドル集団として生まれ変わる
事があの痛ましい事件を
きっかけとして彼女達を支える
AY総合pを筆頭とした
上層部スタッフの責務であろう事は
明白だ。あれこれ悩んでいる
暇はない筈だ。
一刻も早く新たなスタートの
GOサインが出る事に期待を
している。それが否応なしに
現状で我が国のエンタメ界を
担っている。AKB48グループの
責任なのだから…。
(ルチアーナ筆。)