今日は秋のリサイタルの為の
伴奏者との久しぶりの
共演(練習)となった。
本日で演奏曲目を最終決定し
今後は、勉強を重ねる事
だけである。
しかし、それにしても
基礎体力の衰えには
自分ながら、ほとほと驚いた。
声の持久力の低下は我ながら
自らの耳を疑いたくなる程のもので
正直、これでリサイタルを開く事が
出来るのか大きな不安を
抱え込む事となってしまった。
我がレッスンルームでの練習を
終え、【ここではまずまずの
出来であった。】その後
会場となる美術館の
コンサートギャラリーへと
出向き予定外ながら、
暫しベーゼンドルファーの響きに
のって歌った「トスカ」は
とてもオーディエンスの鑑賞に
耐えるものではなかった。
自分でも充分判る。公での
演奏から遠ざかって早7年、
やはりブランクは
大きかったのだと…。
しかし今更これをキャンセル
する事など許されない。
これより日々、トレーニングに
打ち込み声にパワーを
注入しなくてはならない。
出来る限りの努力を傾注して
皆様の鑑賞に耐える歌唱を
改めて構築する覚悟を
持って臨むしかない。
若き、はつらつたるピアノの
音色、人間の息吹。躍動感に
満ちた生命力溢れる伴奏を
受け今、歌うには私の歌は些か
老けすぎた感が否めない。
どうする!。
考えるいとまはない。
責任は全て自身にある。
約束した曲目を約束した
場所、時間に必ず、演奏し
成し遂げるのが演奏家の
務めである。
【精進に勝るものはない。】
これからは毎日、まさにこの
精神に徹っしよう。そう重い覚悟を
決めた今日一日でもあった。
(ルチアーナ筆。)