こんにちは。鉄旅っ子の下西です。

5月は旅月になり、ご満悦です(≡^∇^≡)。

長野から新潟までをつなぐJR飯山線を4月2日~9月25日の週末と連休に走る観光列車に乗ってきました。

 

東京から北陸新幹線かがやき539号で一時間半弱。久しぶりに夜の長野駅に降りると森の香りが微かにしました。山に囲まれている長野ならではですね。

翌朝、長野駅9時15分「おいこっと」に乗車。長野から十日町までの約90km、信濃川沿いを田園風景や山里を眺め、日本の原風景を楽しみながらの約2時間半の旅です。

 

列車のデザインはふる里、おばあちゃんの家、茅葺屋根の民家をイメージしていて、外観の内装も、なんともカワイイ!

襖のイメージの日よけ

 

もんぺ姿のアテンダントが信州のお茶請けの定番・野沢菜とおしぼりのサービス。

りんごジュース、ビールに地酒。龍興寺の湧き水で作ったサイダー、信玄餅アイスなどメニューも充実です。

 

ゆったりと流れる信濃川、この季節は紫色の花が咲く桐の木やツツジ、下草には可憐な小さな花たち。蝶々がヒラヒラと舞い、畑を手入れする人たちや、水を張った水田が山々を映し出し、なんとも美しい風景が広がります。

 

車内のナレーションは日本昔ばなしでおなじみの声の常田富士男さん。ほのぼのとした空気が流れます。

 

車内や車窓に夢中になっている私たちとは違い、向かいの席の親父さんたちはビールを空け、野沢菜と地酒でいい調子。これぞ鉄旅の王道。

 

約一時間、飯山駅では15分ほど停車。新幹線開業数年前に飯山を旅した時とは全く違い、飯山駅がおしゃれに変身。駅にはモンベルのレンタルショップ、MTBのレンタルがあり、手ぶらでアウトドアが楽しめます。すごい!

定時に開くからくり人形。あ~、閉まっちゃうところをパチリ。

 

駅のイベントスペースでは飯山の地酒である水尾と北光正宗が振舞われ、作りたてホカホカのおやき、炊き込みご飯、地元野菜などが売られていました。

お酒をいただき、おやきと地酒を購入して列車へ。

飯山駅から乗り込んできたのがオカリナやギターなどの演奏者。車窓にあう心地よい笛の音。最後は「故郷」を車内の皆さんで歌い、日本に生まれたことに感謝し、地酒でほろ酔い気分の乗客を盛り上げてくれました。

 

ゆったりと流れる時間はあっという間んい過ぎていき十日町に到着。

 

構内にある観光案内所で自転車(300円)を借りて町中へ。目的は十日町市博物館にある国宝の火炎土器。今から約5500~4500年前の縄文時代中期のもの。

 

 

そして、名物へぎそば。老舗の小嶋屋本店で遅いランチと地酒。

お腹もペコペコだったけど、本当に美味かった。

 

帰りの列車まで約3時間半は瞬く間にすぎ、

おいこっとで長野へ戻りました。

充実の観光列車で大満足。

 

ちなみに「おいこっと」という命名は東京と真逆にあるということでTOKYOを反対から読ませたそうです。

おいこっとと接続する十日町から上越妙高まで走っていて、地酒がつくお弁当が自慢の観光列車「越乃Shu*Kura」があります。

 

爆  笑おまけ 車体にこんなカワイイマークがたくさん!

こんにちは。旅食人の下西です。

ガイド本などで秩父を取り上げ、その度に関東屈指のパワースポットである三峯神社を紹介していたこともあり、以前から一度は行ってみたいと思ったいた神社でした。

 

雨模様からスタートした秩父でしたが、最終日は良く晴れた心持ちのいい日となり、山は若葉が芽吹き、山桜がうっすらと桜色の霞がかかっているようです。

 

西武秩父駅からバスで70分、1日5本ほどのバスが走っています。秩父市内を通り過ぎると山にぐっと近づきます。秩父鉄道で昨日走っている様子とはまるで違い、深い谷あいに流れる荒川沿いに走り、迫る山に圧倒されながら進んでいきます。

 

そこまでもかなりの山道なのですが、秩父湖をせき止めているダムを通り抜けてさらに細い山道へ。対向車とすれ違うのも片方が路肩に寄せて、やっとすれ違うほど。

とうとう山の頂上が見えてくると奥秩父三峯山山頂、標高1102mに鎮座する三峯神社の大きな駐車場に着きます。秩父三大神社の一つでもあります。

狼が守護神で、狛犬じゃなく阿吽狼が鳥居の前に鎮座。犬?っていう風貌のものもいたりです。

日本神話の英雄・ヤマトタケルが創建、修験道の祖である役小角が修行して、弘法大師空海が観音像を安置したといわれる、とても古い神社です。

パワースポット紹介では雲取山、白岩山、妙法ケ岳の3つの峰の三峰山は、富士山から東京へと流れる強い龍脈上にあると言われているそうです。山々の強い気が流れ込む龍穴スポットらしいのです。

確かに清く澄んだひんやりとした清々とする空気。いるだけで清められていくような感じ。

 

遥拝殿(ようはいでん)ここから妙法ケ岳山頂の奥宮に遥拝します。下界が一望できるナイスビューポイント。山の気シャワーが吹き上げてくるようでした。

明治時代の細密彫刻にすぐれた彫刻家・森玄黄斎作のご神犬像。

 

全体に漆が塗られ、極彩色の美しい本殿

本殿まえのご神木。

 

三峯神社の御利益は明確な願望の実現、仕事運、金運、浄化とのこと。経営者・自営業者や個人の才能で仕事をしている人に会っているとのこと。

なんとも私向きの神社だったのです。

 

本殿の床に現れた龍

手水舎にからみつく極彩色の龍

 

お参りして引いたみくじは大吉!自分にぴたりの内容に驚き、そして金運は一攫千金の好機と。ここはしっかりとその好機を掴むよう努力したいと思うのです。

 

温泉の宿坊があります。次回は是非ともに宿坊に泊まりたいですw。

 

秩父旅 聖神社&三峯神社めぐり その1

秩父のSLシゴハチとお花畑の旅

 

パグおまけ~いろいろなご神犬像がいました。

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。御朱印帳が4冊目になる下西です。旅にでたら必ず神社めぐりをする私。日本のことを、故事を知りたくば、神社めぐりが最適です。

いろいろと難しいこともあるけど、歩いているうちに点と点が線になる時があります。じんわりと体に染み込むように日本を知っていくことにしています。

 

秩父鉄道のSLに乗りたい!

パワースポットの三峯神社も行きたい!

しかし三峯神社は秩父からかなりの距離になるので、どちらかをあきらめようかと思いつつ、相棒が見つけてくれたのが聖神社。

秩父市黒谷にあり、和銅黒谷駅から徒歩10分ほどです。

 

小さな駅のホームに和同開珎のモニュメント。

 

和同開珎誕生の地の秩父にある銭神社。

1300年前、日本で初めて流通貨幣が造られた場所。

 

 

その和同開珎が祀られているのだからお金儲けの縁起の神様「銭神様」として多くの方がお参りに来ています。

お礼参りの札がずらりと並び、それを読むに6億円の宝くじに当たったとか、3千万円とか、臨時収入数百万、仕事がうまくいったとか。

もう、このご利益にすがるしかない!と思うほど。

 

ここは気持ちを込めて、しっかりとお参り。

おみくじを引いたところ「大吉」でした。

金運アップ間違い無し!爆笑

御神宝は和同石(下)と

元明天皇が下賜された雌雄一対のムカデ!足のたくさんあるムカデはお金に困らないと言われているそうです。

 

御朱印もいただきました。

 

聖神社から坂道を上り、右側の入り口があり沢に降りていき、林の中の道を歩いていくと和同の露天掘りの遺跡と「和同開珎」の大きなモニュメントがあります。高さ約5mほど、真ん中の穴に小銭を投げ入れ、通り抜けた小銭を横の小川(銅洗堀ドウセンボリ)で洗い清め、洗ったお金をお賽銭にして聖神社でお参りすると金運がアップされるとか。力入れすぎて投げ込むと林の中に落ちて、小銭が行方不明になるのでご注意を。

 

確実に金運アップさせたい!と思っているあなた。

秩父へGO!

その日は秩父七湯のうちで最も古い歴史を持つ和銅鉱泉「薬師の湯」へ。

よく歩いた体にじんわりと染み込みます。昔はこの鉱泉を目薬や切り傷にしようしたとか。地酒を飲んでいい心持ちでした。

 

関東随一のパワースポット三峯神社はその2で書くことにします。

秩父旅 聖神社&三峯神社めぐり その2

 

 

こんにちは。旅鉄の下西です。またしても久しぶりに鉄分補給に秩父鉄道、SLパレオエクスプレスに乗って来ました。

都心から一番近くて手軽に乗れると思いつつ、初トライの私。2月に秩父ウイスキー祭りに出かけ、秩父って手軽に行ける距離で、古い神社や祭り、鉱泉もあり、郷土食がいっぱいで、私好みだったわけです。

 

池袋からレッドアローに乗車。車両はクラッシックで丸みのあるカワイイ電車でした。

 

SLパレオエクスプレスは秩父本線の熊谷駅から三峰口駅までの約57kmを2時間40分ほどで走ります。SL好きなら熊谷駅から乗るのが正当。緩やかに登りになっているためシュシュと煙を吐きながら走るSLを楽しむことができます。

 

しかしながら、翌日は羊山公園の芝桜と三峯神社までまわろうと欲張り旅なので、お花畑から三峰口まで乗り。給水や転車台で方向転換をするSLを身近に見て、折り返しのSLに乗り、一番大きくて立派な陸橋をSLで走り抜けて長瀞駅まで乗車しました。

 

芝桜の季節になると駅名も変わります。

駅の立ち食い蕎麦屋がめっちゃ美味しいのです。

さすが、蕎麦の産地・秩父です。

 

シゴハチは小柄のボディでスレンダーなSL。カッコイイんです!

 

新緑の秩父の渓谷を走り抜けます。

この季節は野生の藤の花が山を藤色に飾っています。

 

車内ではSLグッズやお弁当、お菓子、地ビールなどいろいろと販売され、

美味しいビールを飲みながらも楽しいもの。

 

SLパレオエクスプレスの相性が「シゴハチ」。

ちょっとシゴハチのことを紹介しますね。

昭和62(1987)年に埼玉県鴻巣市の吹上小学校に展示されていたC58 383の車籍を復活させたもので、1988年3月から運行しています。4月~12月の休日などの季節運行で、イベント時期にエンブレムが変わるのも嬉しいもの。私は芝桜号でした。

 

給水中のシゴハチ。

三峰口駅にいる「鉄道むすめ」

 

ちなみに指定席は機関車のすぐ後ろに連結され、SL座席指定券710円または自由席は2両目から後ろでSL整理券510円が必要です。熊谷から乗り降りして観光するなら一日乗車券がオススメ。あとスイカは使えないので気をつけてね。

 

翌日の晴天。羊山公園へは西武秩父駅から徒歩10分ほど。

まだ団体バスが来る前の公園。芝桜の丘陵までのアプローチは新緑の林。そこをすぎると芝桜が目の前に広がります。

なんと!素晴らしい!の一言。

奥に見える山は一部のシンボルの武甲山がそびえています。

 

今月5月28日・29日の2日間、西武秩父駅にシゴハチが入線&出発。また、池袋駅からイベント臨時電車が運行します。西武鉄道で蒸気機関車が走るのは約60年ぶりとか。西武鉄道と連携すれば都心からレッドアローで一本とアクセスが格段に良いですね。

 

キョロキョロ

秩父の旅はまだ続きます。1300年以上の歴史とお金のご利益がある「聖神社」と関東随一のパワースポット三峯神社は別記事でまとめますw!

秩父旅 聖神社&三峰神社めぐり その1

こんにちは。旅助の下西です。数ヶ月ぶりのブログ更新します。先週末、御柱祭で長野で過ごしました。

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東京では桜が満開となった4月第1週目に諏訪大社の御柱祭(おんばしらさい)へ行ってきた。日本三大奇祭の一つであるこの祭りは、7年目ごと、寅と申の年に長野県諏訪地方で行われる式年祭だ。ちなみに正式名称は「式年造営御柱大祭」といい、長野県指定無形民俗文化財になっている。

建て替えられる御柱は、社殿の四隅に結界を張るように建てられている。樹齢200年ほど、一本が直径約1m、長さ約17m、重さ10トン以上にもなるモミの巨木だ。

諏訪大社は上社が本宮・前宮、下社が秋宮・春宮の4社からなり、各社の四隅に御柱を建てるため全部で16本の神木が祭りの主役だ。御柱祭は4月の「山出し」と、5月の「里曳き」となる。

まだ雪が残る八ヶ岳をバックに上社の8本の御柱は標高1000mを超える原村から諏訪大社へ向けてスタートする。御柱は名前がつけられて、本宮一(ほんみやいち)、前宮一(まえみやいち)、本宮二、前宮二といった順となる。

御柱祭2016

御柱祭2016

遠くからラッパ隊の「パッパラパッパー」と木遣りの声が近づいてくると、男たちの「エッサ、エッサ」の掛け声。

御柱祭2016

御柱祭2016

御柱祭2016

一日目の見所は難所の「穴山の大曲」。道が狭く民家が立て込み、クランク状の道を民家に柱についているメドデコをぶつけないように通過させていくのは至難の業。民家の2階は窓がとり外され、たくさんの曳き手の氏子、警察官、放送人、多くの観光客がその細い道路にひしめき合い、その中を御柱が通過する。一日目は先頭の本宮一の柱が木落しをする坂まで運ばれ街道中に順次並ぶことになる。

御柱祭2016

参加している男たちは一合升をぶら下げ、はたまた1リットル入りの酒紙パックを胸の専用ポケットに差し込み、御神酒として飲みながら祭りに参加だ。観光客へは街道中のあちこちで一斗樽が置かれ振る舞い酒が用意されている。

御柱祭2016

御柱祭2016

二日目は「木落し」と「川越し」となる。上社の木落しはJR線の近くにある約30度の急斜面を50mほど滑り降りる。メドデコに多くの若者を乗せたまま、ゆっくりと少しずつ坂へ先頭に進む御柱。御柱の先がにゅっと飛び出し、柱の後ろが立ち上がり、巨木と鈴なりの男たちが滑り落ち、もうもうと湧き上がる土煙。見ている私たちも緊張、そして歓声と拍手。

御柱祭2016

御柱祭2016

御柱祭2016

御柱祭2016

御柱祭2016

御柱祭2016

御柱祭2016

御柱祭2016

川越しを終えた御柱は近くにある「御柱屋敷」と言われる場所に並べられ、メドデコや曳き綱を外され、5月上旬の「里曳き」までの一カ月間を待つこととなる。535日に行われる里曳きは長持ち、騎馬行列など時代絵巻、祭のフィナーレである建御柱で各宮の四隅に柱が建つ。次の御柱祭は6年後の寅年。また勇壮な祭に出会いたい。

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 写真は私が撮影したものと、山出しにご一緒した永井さんの写真を使わせていただきました。望遠レンズを持参ししっかり撮影した写真は、さすがのクロリティでした。
総勢16名。黒一点の永井さんの他は、妙齢な女子?ばかりのパワフル集団。祭を存分に楽しみ、5月の里引きへ行く計画に盛り上がっています。

御柱祭2016