簡単に差別意識をもってしまう実験をした小学校 | 青い柳の樹のように  - counselor's blog -

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名古屋の老舗カウンセリングルーム「アンフィニ」の代表カウンセラーの青柳と申します。
少しでも多くの人にカウンセリングや心に関心を持つ機会になって頂ければという願いを込めたブログです。
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心理カウンセラーと心理学を身近にするブログです。
皆さん、本日の心の天気はいかがですか(^^

さて、今回は「差別」について。

皆さんは、差別意識がありますか?

それとも差別などありませんか?

 

「差別?そんなのないよ。」

という人でも外国人と接したことが無ければ、

意外と何かの情報を元に、イメージを持ってはいませんか?

 

1960~1980年というのは、アメリカにとって、

人種差別問題において、激動の時代だったようです。

その時代を舞台とした、人種差別がテーマとの映画も多いです。

 

1968年、アメリカのアイオワ州で小学校教諭をしていた、

ジェーン・エリオットは、白人でしたが、

黒人に対する傲慢な白人の態度に、憤りを感じていました。

ジェーンは、これから大人になってゆく小学生たちに、

「差別」というものの恐ろしさを体験してもらう実験を行ったのです。

 

青系の瞳の色の子たち。

茶系の瞳の色の子たち。

それぞれにグループ分けをしたのです。

 

最初は、茶系の瞳の子たちを"特権階級"のように優遇し、

色々なことを優先させ、褒め、

あなたたちは優れているということを伝え続けました。

一方、青系の瞳の子たちには、

あなたたちは劣っていると伝え、無関心を装い、

冷遇的に差別したのです。

 

すると驚くことに、先生の最初の差別的発言から数分後には、

昨日まで仲良くしていた子に対して、罵倒する子がいたとのことです。

 

茶系の子たちは、

青系の子たちを侮辱したり、攻撃的になったり、

見下すようになり、青系の子のなかには泣き出す子も。

 

テストの成績も、茶系の子たちのほうが点数がよく、

青系の子たちはヤル気を失っていきました。

 

2日間経ったら、今度は逆転させ、

するとやはり同じように「差別意識」が芽生え、

特権による見下す行動をしたのでした。

 

互いに実験が終わったときに、

ジェーンは種明かしをして、今回感じた"差別の痛み"を

忘れないように子供たちに伝えたのでした。

 

この実験を体験した子供たちは、

人間として大切なことを学んだと、自信をつけて、

成績が上がったとのことです。

「差別」の影響も恐ろしいですが、

これほどまでに、人が他者へ簡単に差別意識を持ってしまうということは、

更に恐ろしいことですね。

 

新型コロナによる混乱で、医療現場の最前線で働く、

看護師や医者の子に対して、差別行為をとるというのも同じことです。

 

現代では到底できない実験ですが、

痛みを"知らない"ということは、

無知による"残酷"さを生み出してしまうのかもしれません。

 

「差別」感情は、ウィルスよりも、

人間の心に簡単に取りついてしまうことを意識の片隅に置いておきたいですね。虹



いつも有難うございます。

自分の中にある問題はアンフィニへ!

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