銀シャリ万歳で死んでしまったことも

さて、今回は「一面」について。

皆さんは、どんなものに価値を置いて、

大切にしていますか？

現代日本は、豊かさゆえに、

より豊かに、より健康に、

という情報が沢山溢れています。

しかし、ものごとというのは、

「一面」からだけ見ると、ときには誤った理解になることもあります。

『脚気（かっけ）』…ビタミンＢ１の欠乏のために、末梢(まっしょう)神経がおかされ、足がしびれたりむくんだりする症状。

私が子供の頃は、学校の健康診断んでも、

膝のところを医師が、トンと叩いて反応を診たものでした。

脚気は、最悪の場合死に至る病なのです。

江戸時代から、"銀シャリ"と呼ばれるほど、

日本では白米というものに、高い価値を感じ、

食されてきました。

第二次世界大戦中の陸軍でも、

白米を主食として、食されてきましたが、

ある記録によれば、日本陸軍の死者の約20％が脚気が原因だったといわれるほどだったのです。

江戸時代からの国民病の原因が、

白米を主食としたビタミンB1不足と気づいたのはもう少し後のことでした。

ものごとというのは「一面」からのみでは成り立ちません。

バランスというものがいかに大事なのかがわかる事象ですよね。

いつも有難うございます。

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