冥王星キラーと呼ばれて

さて、今回は「発見」について。

皆さんは、理科の授業で、

太陽系の惑星は何があるかと習いましたか？

私たちの時代は、

「すいきんちかもくどってんかいめい」

という感じで、冥王星と海王星は順番が変わるということでした。

時代は進み、望遠鏡や画像解析の技術は発展し、

多くの天文学者が、惑星探しをしています。

太陽系の惑星は、いくつあるのかまだ謎なのです。

ブラウン博士のチームは、2003年に惑星を発見しました。

それが惑星「エリス」です。

エリスの発見を受け、

天文学の世界で、"惑星の定義"というものが、

協議されるようになったのです。

エリスのほかにも小さな惑星は見つかりましたが、

結局、基準が大きさによって定義され、

エリスや、新たに見つかった小さな星は"惑星ではない"となりました。

更には冥王星までも、

新たにできた大きさの基準を満たさず、

今まで太陽系の惑星とされていた、冥王星は惑星ではなくなったのです。

ブラウン博士は、「冥王星キラー」とまで、

ささやかれるようになってしまいました。

その世界の人ではない我々から見ると、

実に滑稽というか…

何とも言えない違和感を感じますよね。

しかし、このようなことは、

私たちの日常で、常々あります。

何かに気づくこと、理解すること、発見することで、

今まで普通であったり、常識だったことが、

簡単に覆ってしまうのです。

"何かを知る"ということは、

自分が見ている世界を変化させるほどのチカラを帯びているのですね。

いつも有難うございます。

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