東京 大阪 名古屋の中学受験国語塾
パワー読解 パワー速読®
今津です。
新宿で書いています。
みなさんのお子さまが通っている塾は株式会社だったり個人経営だったりさまざまです。
ワタクシも、実は有限会社を組んでおります。会社設立は２００４年１２月です。
最初は「いっぱい人を雇って、でっかくしてやるぞ」とか思ってました。
でも、２０１０年代はじめあたりで一度潰れかけました。
借入をしていた信用金庫の会議室で、ネクタイを締めてまさに土下座に近い形でリスケジュール（借金返済の繰り延べ・返済計画の見直し）をお願いしました。
つぶれかけた理由は、人件費率が高すぎるためです。また、当時は３教室やっていました。
それ以来、一人で教室を切り盛りするスタイルにしております。
今のような国語専門塾にしたのは２０２０年夏。まさにコロナ禍真っ最中のときです。
２０２３年の学習塾倒産は、過去２０年間で最多の４５件にのぼりました。
東京商工リサーチの調査によると、倒産原因の第一位は「販売不振」で４１件。
…そらそうでしょうねえ。
塾って、仕入れのない商いです。教室を借りて机を並べたら、あとはそれほど投資するものがないのです。
大手ならまだしも、中小の場合だと事務所仕様の物件を借りれば内装などはいじくる必要がまったくありません。他の業種と比べて初期費用がかからないのです。
東京商工リサーチの調査は、負債１千万円以上の倒産集計から「学習塾」の倒産を抽出し、分析したものです。
だから、１千万円未満で倒産・閉業した塾はそこに含まれていません。
小規模の個人塾なら負債総額が１千万円になるというのはよっぽどなことです。
なので、東京商工リサーチの調査から漏れているものは４５件どころか、メチャクチャあります。
学習塾業界自体は、２００４年の３０７８億円から２０２３年は５５４０億円へと２倍近くに売上高が上がっています。
また、２００４年には９４５万人だった塾生数は２０２３年には１４１０万人へと約１・５倍に膨れ上がっています。
少子化が随分進行しているのに、この状態です。
これについて、２００４年時点と２０２３年時点では、どの規模の塾にお子さまを通わせているかが違います。
２００４年時点では、個人塾に通わせている方が今より明らかに多かったです。
また、中学受験に絞った話でいくと、今よりももっと多くの個人塾の先生が中学受験を触っていました。
実はワタクシもそのうちの一人です。
以前なら先生一人で大勢のお子さまを相手に指導しているスタイルがメインでした。いわゆる「集団指導」です。学校と同じスタイルの指導法です。
そこから徐々に１クラスあたりの人数を減らし、きめ細かな指導を行うスタイルへと変化しています。個別指導も当たり前に存在しています。
学校自体も、１クラスあたりの人数が昔と比べると随分少なくなっているところが増えていますよね。
また、これは学校も同じなのですが、直近の話でいくとオンライン授業やタブレット・ＰＣを用いての指導が当たり前に浸透してきています。
大手塾のなかには、独自にアプリを開発し指導に活かしているところもあります。
そのような中で、資金力に乏しい中小零細の塾は撤退を余儀なくされていきました。
ただ、肌感覚で言うと、やはり少子化が一番大きいです。
少子化が進んでいるので、募集活動を以前よりきちんと手間暇かけて行う大手がほぼすべてです。資金もしっかりと投下しています。
大手塾が１年を通して広告活動を展開しているのに対し、中小零細はそのようなことはできません。
結果、認知度という点で圧倒的な「負け」となってしまっている教室が多いです。
また、時代の流れに合わせて指導法や指導内容などを変化させなければいけないのに、今までどおりのことを行っていた教室がほぼすべてです。
ワタクシ個人の話で言うと、そのようになるのは２０１０年頃からすでにデータに目を通して察知していました。
それではじめたのが「大阪速読研究所」、つまり今の「大阪国語」「パワー読解新宿」です。２０１２年の暮れからスタートさせています。
誰もしていないことをはじめたわけですから、指導法が確立するまで８年かかりました。だいたい確立したので２０２０年夏に大阪・十三に新しい教室を開いて現在に至るわけです。
ちなみに、それまでの教室は大阪市住吉区長居で開いていました。「第三学章」といい、そこは２０１８年頃から新規募集を停止し、２０２１年３月の大阪府公立高入試が終わるとともに閉じました。
２０２０年７月から２０２１年３月までは、十三と長居を行ったり来たりしていました。
みなさま方が何を望んでいらっしゃるのか、それを汲んだ上で自分には何ができるのかを考えたのが、今の教室の中身です。
【お知らせ】
ワタクシ、新宿と大阪・十三を行ったり来たりしております。が、ときどき名古屋の教室にも顔を出して指導をすることにしました。
次回は2024年6月1日（土）午後6時～
お待ちしております。
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