東京都と隣接3県の教育格差とは | 中学受験国語を爆上げする教室「パワー読解 パワー速読」Ⓡ

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今津です。

新宿で書いています。

 



昨日書いたものも教育格差についてで、今日のもたまたま教育格差についてです。

読売新聞の5月11日付記事を参考に書いてまいります。

東京都は今年度から高校の授業料を実質無償化といたしました。

大阪府などとほぼ同様のことを行ったわけで、これについては以前に書きました。

高校の実質無償化とは、公立高校はもとより私立高校についても無償化を行うもので、それを行うには莫大な予算が必要となります。

高校は義務教育ではありませんので、無償化を行うべきかどうかを懸念する方もいらっしゃるはずです。

ただ、実質的にほぼ全員に近い割合で高校進学をしているわけですから、高校無償化についてはむしろ今の流れだといっても言い過ぎではないでしょう。

今回、読売新聞に掲載されていた記事では、実質無償化を行った東京都と、そのまわりの県である神奈川県・埼玉県・千葉県が困惑しているということです。

神奈川県の黒岩知事・千葉県の熊谷知事・埼玉県の大野知事は文部科学省や総務省などを訪問し、要望書を提出しました。

その中身は、居住地域にとらわれない子ども施策の実現と、財源の偏在是正を求めるというものでした。

神奈川県の黒岩知事は「東京とケンカしているわけではない。国のシステムがおかしい」と述べ、東京都を批判しているのではないとしています。

どうして三知事が足並みを揃えて文科省などを訪問したのか。

それは、同じ通学・通勤圏にありながら、豊富な税収で次々と子育て政策を打ち出せる東京都への財政状況への強い反発があるためのようです。

ちなみに東京都は何をしているのかというと、2024年4月から都内私立高の授業料について、年間平均授業料48万4000円を上限として補助制度をはじめています。また、18歳までの子どもへの月5000円の給付も行っています。

私立高の補助については、都内在住の生徒が都外の私立高に通う場合も補助の対象となります。

神奈川県の黒岩知事は「クラスの3分の1が都から来ている学校もあり、同じクラスで支援のあり方が違うのはおかしい」と不公平感をあらわにしています。

そうはいっても、東京都と近隣の3県ではまったく予算規模が違います。

2024年度の当初予算の一般会計総額は、神奈川県の場合だと2兆1045億円ですが、東京都はその約4倍にあたる8兆4530億円です。

予算規模は4倍ですが、人口は1・5倍しかありません。

そうなると、神奈川県よりも東京都のほうが1人あたりにかけられる予算が潤沢であることは明白です。

また、自由に使える財源の割合を示す「経常収支比率」というのがあります。数値が高いほど自由に使える割合が低くなるのですが、2022年度の場合だと神奈川県は98・5%に対し東京都は79・5%です。

そこに予算の金額を掛け算すると、東京都がかなり潤沢に自由なおカネを持っていることがわかります。

この状態で神奈川県が東京都と同じ施策をしろというのは無理がありますよね。

黒岩知事は「知恵を絞り、子育てしやすい環境をアピールしたい」としていますが、お財布の中身が乏しければできることも限られてきます。

一方、東京都の小池知事は、4月22日に行われた9都県市会議において、高校授業料の無償化について「本来は国が行うべきもので、国の方策が講じられるまでの間、先行して取り組む」などと述べて、理解を求めています。

私立高校の無償化については、中学受験をお考えになっているみなさま方にも大いに関係してくる事柄でもあります。

お子さまによりよい教育を施したいと思っておカネもお時間も費やされていらっしゃるはずですが、おカネが少しでもかからなくなるのであれば、それに越したことはありません。

東京都と近隣の県の問題については、大阪と近隣の府県の問題でもあります。各々の予算規模が違うものの、構図がほぼ同じです。

いろいろな文章を読んでいると、教育施策に強いある国会議員のセンセーの文章には「教育で働きかけたいことがたくさんあるが、教育問題自体で動くとなるといろいろな意味で押しが弱い」とぼやいていらっしゃる部分がありました。

わたしたち有権者がこれらの問題に強い議員を選び続け、いろいろと働きかけていただくようにしないといけないのかもしれません。
 

 

 

 

 

【お知らせ】

ワタクシ、新宿と大阪・十三を行ったり来たりしております。が、ときどき名古屋の教室にも顔を出して指導をすることにしました。
 

次回は2024年6月1日(土)午後6時~

 

お待ちしております。



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