こんにちは。
東京 大阪 名古屋の中学受験国語塾
パワー読解 パワー速読®
今津です。
新宿で書いています。
以前、国語の成績が乱高下する子の対応で、小説・物語文について書きました。
今回はその続編で「説明文編」を書いてまいります。
説明文で点数を落とすのは、どちらかというと女子のお子さまに多いです。
女子のお子さまは、たいていの場合小説は読めば何となく「共感」できたから解けた、というパターンが多いです。
国語の問題を解くという観点から言うと、共感できたかどうかはどうでもいい。むしろ邪魔になることもあります。
国語で問われるのは、あくまで「論理的に理解できたか」であり、理解できたことを「解答として客観的に示す」ことができるかどうかです。
この点においては、小説・物語文であろうと、説明・論説文であろうと何ら変わりはありません。
説明文で模試などの結果が乱高下する場合、たいていは出題された文章のジャンルの基礎知識が不足している場合に生じます。
例えばの話をします。
あなたがクラシック音楽について論じている文章を読む必要が出たとします。
あなたがクラシック音楽についてもともと興味があったり、ピアノなどを以前習っていて触れたことがある場合は、その文章の中身について理解することができるでしょう。
しかし、まったく興味がなかったり、楽器演奏をしたこともないという場合、その文章に書かれていることをほとんど理解できない可能性が高いです。もしくは、わかったつもりになってはいるが、実のところ表面上だけ理解しているだけで、深くは理解できていない可能性が高いでしょう。
この現象が、みなさまのお子さまが説明文を解くときに起きているのです。
この場合、いくら問題を解く練習を行ったところで、一向に解決しません。
なぜならば、問題文の本文そのものを理解できていないからです。
テクニックでどうにかなる場合もあるのですが、それは本当に中堅以下の中学にしか使えません。
中学入試で国語を出題されている理由は、読解力を持っているかどうかをチェックしたいからです。
中学のセンセーたちは、決してテクニックおばけみたいなお子さまを欲しいとは思っていません。
むしろ、そのようなお子さまはとっととはじき出して、不合格通知を出してしまいたいのです。
だから、きちんと本文を読み、正しく理解し、第三者(採点担当者)に的確に答えを提示できる必要があるのです。
そのためにどうするか。
よく出てくるジャンルの基礎知識を頭に入れることです。
中学入試の国語の説明文で出てくるジャンルは次のものです。
・自然科学
・社会一般
・語学(日本語について)
・哲学
一番最後の「哲学」がなんだか難しそうですよね。
哲学と聞くと、アリストテレスだとか、無知の知だとか、そんなのを勉強しておかないといけないような気持ちになります。
でも、そんなものは滅多と中学入試には出てきません。
哲学とは「ものの考え方」のことを言います。
一つの事象に対して、どのように捉え考えていくのか。
これを突き詰めたものを「哲学」と呼びます。
親世代のみなさまが受験時期に目にしたであろうもので言うと、小林秀雄さんなんかが代表例として挙げられます。
今で言うと、内田樹(たつる)さんだとか、中野考次さん、池内了(さとる)さんあたりがよく出てきます。
この人たちの文章は、大人が読むようなガッツリした文章です。何も勉強をしていない小6生が読んでも、おそらく何も理解できないでしょう。
ものの考え方はこうだ、という知識がある程度頭の中に入っていないと、まったく太刀打ちできません。
中学受験を知らない大人がこの人たちの文章を読むと、おそらくこれを小6生が読むということに驚くことが多いでしょう。
だって、その人たちの著書を手にした大人が、そもそも何が書かれているのか理解できなかったりしますからw
しかし、決して無理なのではなく、きちんと知識を持った上で読めば小6生だってフツーに理解できるのです。
そのくらいの読解力を持ったお子さまを欲しいと、中学のセンセーたちは心の底から思っているのです。
というのは、中高の6年間で伸びる子は間違いなく読解力を持っている子だからです。
学年が上がるにつれ、お子さまは自学自習をする時間が増えます。
自学自習をするにおいて、読む力がないと何もできません。
その時点でゲーム終了です。
ひどい言い方をすると、読解力のないお子さまはオワコンです。
だから、中学入試を使って、読解力があるかどうかをふるいにかけるのです。
そこを勘違いして「テクニックで解けるようになる」だとか「問題をこなせばなんとかなる」とか言っている塾のセンセーがいますが、ホンマにオワコンじゃないでしょうか。
国語のセンセーとして、失格です。
読解力を身につけるのにどうするか。
きっと、大昔の国語のセンセーたちは頭を悩ませ、出てきた結論が「問題文に問いをくっつけて、解かせる」ことだったはずです。
事実、これで読解力がグイグイと上がってくるのです。
しかし、それだけだとどうしても上がらない子が結構いたりするのです。
それは、いつまで経ってもよく出てくるジャンルの基礎知識が頭の中に不足しているからです。
それを補わないことには、決して国語の成績は上がりません。
ですので、読ませることをまず第一義に考えるべきです。
ただ、読ませるだけではなく、考えさせる。
考えさえるという行為がないと、上っ面だけ読んだつもりになっている可能性が結構あります。
ですので、読ませたあと、考えさせてください。
この一連の流れをきちんと理解できていない国語のセンセー、めちゃくちゃ多いです。
わかっていないセンセーにいくら習っても、国語が嫌いなお子さまは永久に国語で悩まされることになるでしょう。
もし、うまくいかない場合は、ウチの教室でそれをやっています。
【お知らせ】
ワタクシ、新宿と大阪・十三を行ったり来たりしております。が、月に1度、名古屋の教室にも顔を出して指導をすることにしました。
次は4月6日(土)午後6時に名古屋池下におります。
ぜひお越しください。
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