付属整体院に腰のトラブルをご相談されるケースがよくありますが、原因やその時の身体の状態は様々です。
当然、そういった条件によって具体的な対応は異なりますが、その際の情報収集は問診・触診になります。
その際、触診は客観的に分かる情報になりますが、問診から情報はクライアントの方からの主観的な情報になるため、触診では分からないケースもあります。
つまり、身体の歪みは見つからないものの、主訴として具体的な不調の様子を訴えられるケースですが、よくある腰の場合で言えば、重いものを持った時などはせいぜい腰周辺が固くなっていることくらいしか触診では分かりません。
腰椎や骨盤の変位が合わせて見られる場合は触診でも腰の様子は分かりますが、その他は張り・コリを類を感じることくらいになります。
もちろん、そういう状態も体調的には不快なので施術対象になりますが、そういう状態もなく、腰が重いという場合、タイトルにあるように仙腸関節に負荷がかかり、この点の解消を必要とするケースがあるのです。
上に骨盤周辺の靱帯の様子を表わしたイラストをアップしましたが、仙骨と腸骨で構成する関節が仙腸関節になります。
上半身にかかった負荷は腰椎から仙骨に、そして仙腸関節を介して股関節から左右の下肢へと伝わっていきます。
つまり、仙腸関節は身体にかかった負荷を左右に分配する時に働く関節という性質を持っていると言えるわけですが、やはり許容量以上の不可がかかった場合には疲弊します。
その一例が腰の重さとして現れるということになりますが、こういう時はその付近を緩解させ、その上で仙腸関節の可動域を念頭に置いた施術を行ないます。
この部位は身体の動きにとても重要な個所になりますし、ご相談件数も多くなりますので、受講生の方にはきちんと考え方と技術を習得し、現場に臨んでいただきたいと願っています。
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