ストレスが体調に悪影響を与える、ということは広く知られています。
仕事や人間関係など、複雑化した社会では至る所にその実例を見つけることができます。
だからこそ、癒しの世界もその点をきちんと視野に収め、どう対応できるかということを考え、実践しなければなりません。
先日、たまたまそういう方が来院されましたが、何かのきっかけでストレス過多になったようで、そこから背中や肩などが痛い、とおっしゃいます。
通常、そういう訴えの場合、主訴として出ている箇所の調整をと考える人が多いでしょうが、メンタル面が原因となっている場合は、そのような対応では結果は出ません。
人によっては、結果が出ないことが更なるストレスになり、ますます痛みに意識が集中し、その方が感じる苦痛の増幅になるかもしれません。
こういう時に有効な方法の一つが、まずお話を伺い、身体の部分にいきなりアプローチするのではなく、メンタル面を軽くするように働きかけることが必要です。
前述の来院された方に対しては、そのようなアプローチからスタートしましたが、話を伺っているうちに少し表情が和らいできました。
話の内容から、どういうアプローチが効果的かを考えていましたが、その意識は実際の施術で活用されました。
その上で触診しましたが、その時に痛みを訴えている箇所の張り・コリは想像以上のものがあることを感じました。ストレスが実際に固まっている身体に対し、具体的な痛みの発現ということで作用している、ということでしょう。
そのため、メンタル面に作用させることを意識した経絡調整(五行説に基づく情動と経絡の関係を意識しました)と、実際に凝り固まっている部位の緩解、並びに自律神経の安定を意識して腹部の調整を行ないました。
結構強いストレスが作用していたのが、最初は調整時に上手く刺激が浸透しません。
徐々に変化し、だんだん深く入っていくようになりましたが、全身、そういうことの繰り返しで好転してきました。
施術後、1回で全てを取り切ることはできませんでしたが、ビフォー・アフターの差は大きく、表情は見違えるように変化し、施術の効果が伺えました。
メンタル面が関係する痛みについては、単に肉体面だけを意識するのではなく、どう心を開いていけるかが大切、という実例の一つになりましたが、この意識も心身の好転を意識する快整体術ならではのことと言えます。
1回の施術で大幅に好転し、良かったと実感できたケースの一つになりました。
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