400R GTウイングはサーキットの安全装備 | なかしん公式ブログ

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~A型理系男子の取扱説明書~

おはようございます、なかしんです。

 

GTウイングを富士でテストしてきました。

ウイング有無の効果比較だけではなく、角度3段調整機能があるので、最適角度にセッティングする事も目的です。

ぱっと見変わらん。。。

 

ウイング装着の目的は高速コーナーの安全性向上。

富士の一番の醍醐味は300Rの高速コーナーです。

アクセル全開で旋回するスリル満点の高速コーナーで、スピードレンジが高い分だけ一発廃車のリスクと隣り合わせでもあります。

今までは恐怖でアクセルを抜く時もありましたが、GTウイング装着後はリヤの接地感が増し、AMS冷却パーツでスピードが増したにもかかわらず、安心してアクセル全開のまま駆け抜ける事ができました。

ベタ踏みで高速横G、チョ~~気持ち良い!

これだからサーキットやめられません。

300R区間のトップスピード比べました。

やはりウイング有りのほうが断然踏めています。一方、角度をつけるほどダウンフォースが増すという訳ではなさそうで、下段では角度きつすぎて気流が剥離するのか、ちょっと接地感が弱くなった印象でした。奥深き流体力学の世界!

 

もう一つ、予想外の効果がブレーキ。

250km/h超から、ブレーキペダルを一気にガツーンと「蹴る」ように減速するのですが、車幅0.5台分くらい左右にふらつくのが超怖いのです。

ところがGTウイング装着したら、ふらつきが半減しまっすぐ止まるようになりました。

リヤを上から押さえてくれる効果で明らかにリヤブレーキがよく効くようになり、後ろから引っ張られる感覚がありました。

GTウイングは思わぬブレーキチューンでした。

 

気になるのが、背反性能。

GTウイングは空気抵抗が増すのでストレートの最高速が大幅ダウンするのではないか・・・と心配しましたが、

想像より悪くない結果でほっとしました。

自分なりに考えた理屈ですが、ウイング装着により

①フルブレーキ時の安定性が増す

②ブレーキ開始を遅らせる事ができる

③その分、アクセル全開時間が長くなる

④トップスピードが多少伸びる

という論法で、空気抵抗増をブレーキ性能向上で多少挽回しているのでは、と考えられます。

うーん 奥深き空力の世界。

 

ここまで苦難の連続でしたが、

つけて良かった、安全の翼。

これからも宜しくな!

400R専用で高速サーキット向きのウイングを開発してくれたエスプリさんには感謝です。もうちょい幅が狭く、取付位置が高いと最高です!

 

これで完成形・・・ではなく、タービンや、タービンとか、タービンなどが欲しいです。

泥沼の深さは計り知れません。

 

2024年10月7日 なかしん