讃岐はカウンターを捨ててボールを握って攻撃する選択。
但しサイドから攻め入ることは変わりがなかった。
試合開始早々、ペナルティエリアへの侵入に成功した岩岸宗志のグラウンダークロスに冨永虹七！
ニーーーナァ！！
先制かと思われたがシュートはうまくミートせず。琉球のDF陣もよく寄せていた。
琉球は現在10得点をスコアしている新エース白井陽斗をのスピードを活かしたカウンターを狙う。
クリアボールを回収した琉球はVO岡澤昴星のスルーパスが白井に通るっ！
しかしその直後に奈良坂巧がボール奪取。事なきを得る。
琉球はこの岡澤昴星にボールを集めて長短、そして緩急自在の縦パスで前線にボールを供給。讃岐を苦しめていく。
岡澤の相棒を務めた佐藤祐太、左SHに入りながらも中に絞ってきた富所悠あたりも岡澤を助けながら存在感を示していった。
6分、琉球にビッグチャンス。
中盤でボールを奪った琉球は佐藤祐太からサイドチェンジ気味に大きく右サイドへ展開！
これが走り込んできた右SB高安孝幸に通る！
高安は横パス、これを受けた幸喜祐心が…
スルー！？
富所悠がパスを受けると左サイドへちょんと出す…
そこに走り込んできたのは藤春廣輝！
藤春だーーーっ！！
痛烈な弾丸ミドルーーーっ！！
今村勇介横っ飛びっ！！
何とか藤春弾を阻止したいまむー…ナイスセーブ！
12分、高安孝幸のパスをインターセプトした深港壮一郎が江口直生にパス。エグは竹村俊二にパスを出す。
ところが、竹村はこのパスをトラップミス。これによってボールは佐藤祐太に渡る。慌てた竹村俊二は激しく奪い返そうとしたが嫌な位置でファウル、フリーキック（FK）のチャンスを与えてしまう。
竹村は鋭いボール奪取が持ち味だとは思うが、とにかくファウルが多い。この結果昨季の最終節でイエローカード2枚をもらって退場して敗戦の遠因を作った。そこから何の進歩もないのではないか…
危険な位置でフリーキックの名手・富所悠がゴールを狙う。
富所悠は壁の右側を巻いて狙うシュートを見事に決め、先制に成功した。
讃岐はまたしても…またしても先制を許す展開。
得点力の低いチームだけに先制されると必然的に苦しくなる。
勢いに乗る琉球は富所悠からのパスを受けた幸喜祐心が白井陽斗へスルーパス！
白井はスピードで振り切ろうとドリブルからシュート！
危険なシュートシーンだったが最後までしっかり寄せていた奈良坂巧のおかげでシュートは枠を外れていった。
ここで琉球にアクシデント。
琉球のGK東ジョンのクリアボールを岩渕良太と深港壮一郎が競り合ったが、空中戦で着地がうまくいかなかったか、岩渕は倒れ込んで悶絶。
この場は何とか立ち上がってプレーを再開したもののいかにも苦しそう…
中盤でのボール奪取からカウンターを展開していく琉球。
それでも琉球の好きにさせなかったのは讃岐のハイプレスが奏功していたからだろう。
讃岐は27分、高安孝幸から高い位置からボールを奪った吉田源太郎がドリブルでPAに侵入してシュート！！
しかしこれは枠を捉えられなかった。
この後、苦しそうにプレーしていた岩渕良太が下がる。岩渕の代わりに大洋ホエールズの巧打者として名を馳せた高木豊の三男坊・高木大輔を送り出す。
【琉球①】
８ 岩渕良太 → 89 高木大輔
ちょっと押し込み始めていた琉球だが、増谷幸祐からの縦パスをインターセプトした奈良坂巧が思い切ってロングシュート！？
東ジョンが前に出ていた！慌てて戻った東は何とかボールを押さえた。
それでも試合の流れは琉球ペースに少しずつ傾いていた。
最終ラインから岡澤昴星→富所悠→右サイドに流れた白井陽斗とパスを繋ぎ、白井はクロス。
ここに藤春廣輝がダイレクトボレー！！
しかしこれは僅かに枠の外。命拾いの讃岐…
前半の終盤、ようやく讃岐がペースを握り返す。
増谷幸祐のクリアボールを江口直生が回収して冨永虹七にパス。
ニーナは吉田源太郎にパスを出す。
げんたろーは中央へドリブルで斬り込む。
しかし警戒を強める琉球守備陣が行く手を阻みげんたろーは後方に下げる。
江口直生→竹村俊二→長谷川隼と渡ったボールをハセがPAへと放り込む…
これをヘッドで折り返すのはニーナ！
折り返したボールに飛び出した岩岸宗志！！
ダイレクトシュート！！
決まっ………！？
な………！？
なんとシュートはポストの内側を叩いたにも関わらずゴールラインを割ることなく高安孝幸がクリア。
思わず呆然とする目の前真っ暗な草子…
さらに讃岐は深港壮一郎からのロングボール。
これを懸命に足を伸ばしてボールに触った草子！
ナイス！！
これに反応したニーナがカットインからシュート！！
しかし琉球も懸命にブロック！
シュートは跳ね返って…
走り込んできた竹村俊二がシュートぉ！！
シュートコースが空いている！！
もらったぁ！！
…ってここでフカすんかーーーい（泣）。
絶好機を逸した竹村俊二、思わず天を仰ぐ…
さらに讃岐は前半終了間際にコーナーキック（CK）を獲得。
長谷川隼がヘッドで狙う！！
しかしこれも枠を捉えられず…
いつもの押しているのに入らない嫌な流れ…。
前半を０－１で折り返した。不安が脳裏をよぎる…
＜つづく＞
※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。
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