試合開始早々、讃岐は押し込んでいく。
この入り方が讃岐にとって非常に良かったんじゃないかと思う。
まず敵陣に押し込んで試合を進める。
決まりはしなかったが、前川大河が、下川太陽が強引にミドルシュートを放っていったのも良かった。
コーナーキックも多く取れている。
讃岐がボールを握り、福島が受けて立つような流れからカウンターを窺う。
ちょっと想像とは違う展開になった。
不思議な展開に誘ったのは讃岐側の守備だったと思う。
福島サイドもこんなに讃岐が執拗にプレスで追いかけ回してくるとは思ってなかっただろうし、あんなに明確にマンツーマンディフェンスでくるとも思ってみなかったんじゃないだろうか。
でも考えてみたら、ちょっと配置を考えればそれが可能な組み合わせだった。
讃岐は1トップの赤星魁麻が下がってACの上畑佑平士をマークした。
フォーメーションの噛み合わせで福島のACポジションはフリーになりやすかったはずだが、讃岐はそれをさせなかった。
さらに2シャドウが福島の2CBにプレスをかける。
こうなると福島のIH2枚とSBが救出に下がってくるが、これによって讃岐のVO2枚、両WBが自然と高い位置を取ることができた。
この結果、福島は通常ならCB2枚と中盤の3枚そしてGKでビルドアップからスタートするが、讃岐のマンツーマンディフェンスによってうまく機能しなかった。
讃岐は空中戦の応酬から前川大河がボールを回収して左サイドへと展開。
吉田源太郎がパスを受けてスルスルっとドリブルで前進すると左足で柔らかいクロス。
いいクロスじゃない!?
飛び込んできたのは………
赤星魁麻ーーーっ!!
うまく抜け出し頭を合わせたが惜しくも枠を捉えきれず。
しかし讃岐は素早く厚みのある攻撃ができた。
決まりはしなかったが…
げんたろーのクロス、いいんじゃない?
決まりはしなかったが…
赤いののヘディング、いいんじゃない?
いやぁ………いいんじゃない???
福島では10番の森晃太がキレッキレなドリブルで讃岐を脅かしていく。
15分頃の福島のファーストシュートも森晃太のカットインからのシュートだった。
しかしここも宗近慧がしっかりマークについて好きにさせなかった。
それでも森晃太。
17分には城定幹大からのパスを受けた森晃太が鮮やかなターンで寄せてきた奈良坂巧を剥がす!
ここは讃岐の選手が殺到して森を包囲。長谷川隼がボールを奪って難を逃れた。
なおかつ森晃太!!
20分、吉丸絢梓のゴールキックを澤上竜二がフリック。このフリックを拾ったのは森晃太!
またもドリブルで斬りつけるとカットイン!
(シュートがくる…!)
そう思った次の瞬間、森はまさかのスルーパス!
宗近慧の背後を取ったのは城定幹大!
これが通る!!
ぐあっマジかぁー!!
城定はシュート?いや…横パスだ!!
そこに…
矢のように遼来々!
チーム得点王の塩浜遼だぁぁぁーーーっ!!
しかし僅かに塩浜に合わず、讃岐は命拾い…
こんな時間帯でも讃岐はカウンターを狙い、二度ほどカタチを創ったがシュートには至らなかった。
シュートにこそいけなかったが…
讃岐、いいんじゃない???
<つづく>
※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。
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