ここまで1勝8分5敗。18位と辛うじて残留圏にはいるものの、14試合で勝ち点は11。推定自動残留ペースの勝ち点1ペースから見ると-3ポイント。連勝してようやく勝ち点1ペースを超えます。
完全にスタートダッシュに失敗した状況。
ここから立て直すのは簡単ではないでしょう。
それでもあたしは米山篤志監督を支持します。
理由はいくつかあります。
元日本代表
監督業と日本代表の肩書きが連動するかと言えばそんなことはありません。
でも日本代表に選ばれる選手って、やっぱり特別な存在だと思うんです。
あたしの記憶が確かなら、讃岐にはこれまで「元日本代表」の肩書きを持っていた人が3人所属しています。
我那覇和樹選手は今年で44歳。それでも今季は地域リーグからJFLへ個人昇格し、地元クラブの沖縄SVで現役選手として活躍しています。
上村健一さんは讃岐がJ参入を果たした際に北野監督の片腕として活躍した名コーチ。
「"カマナチオ"は上村さんなくして成立しなかった」
と北野さんも後述しています。
怪我人続出時のトレーニングでセットプレーの練習の際、守備側に加わった上村さんは次々とクロスを跳ね返していました。
やっぱ元日本代表の技術はハンパではない!
米山さんもそうした技術や考え方、準備の部分で確固たる哲学を持っているはずです。
戦力なら相応?
ちょっと驚きのニュースが入りました。
昨日、Jクラブの2023年の人件費が発表となりました。
讃岐は1億4300万円。
今やこの金額は60クラブ中58位。
下から3番目まで落ち込んでいます。
J3初年度はJ3のなかでも上から4番目でした。
ここまで落ちていたとは…
60クラブ中58位なら18位という位置も「順当」なのかもしれません…辛いけど。
采配に特徴
これまでJで指揮してきた監督で、戦術面なら北野監督が群を抜いて優れた監督さんだと思います。
チームマネジメントという観点ならゼムノビッチ監督でしょう。最下位にはなりましたが、空中分解寸前のチームを水際で食い止めてくれました。
バランス感覚に優れていたのは望月監督ですかね。
これまでも何度かそうした表現をしてきましたが、米山さんは何と言っても采配に特徴がある監督さん。
ある程度、戦況を想定しながら準備して臨んでいる印象を受けますが、その準備が正しいことが多いと感じています。
象徴的だったのは先の香川県サッカー選手権大会決勝戦でした。
日程の間隔からレギュラー組で臨んで圧倒しても良かったと思いますが、控え組のモチベーションを上げる意図か、控え組主体のメンバーでスタート。
開幕当初の繋ぐサッカーを試すも、カウンターからまさかの先制点献上。かつなかなか自分たちのペースに持ち込めない厳しい展開。
なんとか冨永虹七選手の同点弾で試合を振り出しに戻すのが精一杯でした。
そこでチーム最年長の川西翔太選手、フィジカル的に圧倒できる吉田源太郎選手を投入。
さらに岩岸宗志選手を送り込んで森勇人選手の逆転弾を呼び込みました。
その直後に同点にされるアクシデントはありましたが、川西翔太選手が据えていたことでダメージコントロールができていた讃岐はバタつくことはありませんでした。
結局吉田源太郎選手のクロスに川西翔太選手が華麗なヘディングを合わせてシーソーゲームを制しました。
もっと楽に勝てよ、って意見はごもっとも。
でも敢えて選手や戦術…いろんなことを実戦で試しながらもキッチリと勝利に導いた采配はお見事でした。しっかりと相手との力関係と自軍の戦力を把握している証拠だと感じました。
スタートダッシュに失敗したので、今季の目標は残留に下方修正を余儀なくされていますが、プレーオフを狙うなら勝ち点52あたりが目安になるはず。
残り24試合を勝ち点42なら、1試合平均は1.7。
推定自動昇格ペースの勝ち点2よりハードルは下がります。
まだまだチャンスはある。
米山監督の采配に注目して今季も楽しみたいと思います。
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