「切望」第13節H沼津戦(後編) | がめがま。

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仕方のないブログです。お許しを~。

残り30分という時間帯での川又堅碁投入。

 

とても怖い一手だと思った。

 

 

 

引いて守る讃岐相手なら体力面の影響はない。

 

フィジカルが強く、ポストプレーをこなせる。

 

讃岐の守り方を見るに空中戦しかない状況で、184㎝の長身に加えて空中戦に競り勝てる術を知っている。

 

スペースを見抜く洞察力、ワンチャンスをモノにできる技術がある。

 

何より、この場面の起用を待ち侘びていたのは沼津イレブンだろう。士気を上げる意味でも効果的だ。

 

 

 

無論、沼津はこの元日本代表にボールを集めていく。

 

右SBの安在達弥が中に絞って川又めがけて縦パスを刺す。川又はキープしながら走り込んできた持井響太にパスを出す!

 

何とかシュートを打つ前に奈良坂巧がクリアしてCKに逃れる。

 

 

 

カウンターで一太刀浴びせたい讃岐。

 

69分に赤星魁麻が抜け出すも沼津守備陣に対応されてしまう。

 

続く70分には右WGの津久井拓海のトラップが乱れたところを吉田源太郎がかっさらってドリブル!






 

ヒールパスを放って長谷川隼に繋ぎ、スルーパスを発射!



 

その先に赤星魁麻!!いけっ、魁麻ーっ!!

 …と、赤星もまさかのヒールパスだ!



 

パスを受けたのは冨永虹七!

華麗なステップで相手をかわしてシュートぉ!!

 


 

 

しかし井上航希に当たってCKとなった。

 

 

 

右からのCK。

前川のキック、安在達弥の頭をかすめたボールに宗近慧がシュート!!



 

このシュートは濱託巳がブロックしてCKとなる。

 

左からのCK。

前川のキック、宗近慧が頭で落としたボールに赤星魁麻っ!!



これも濱の仁王立ちが渾身のシュートを弾き出した。



 

濱託巳ぃ…うぅハマい、ハマすぎる…(意味不明)

 

 

 

沼津は2枚替え。

ボール奪取能力のあるケンシとクロッサーの宮脇を投入して、あからさまに「川又戦術」に切り替える。ケンシは明らかに怪我を押しての強行出場。ガチガチのテーピングが痛々しい…

 

【沼津②】

41 遠山悠希 →  8 鈴木拳士郎

3 安在達弥 → 26 宮脇茂夫  

 

 

 

讃岐は何とか追加点を取らなければ…

そんな時間帯。

内田瑞己が齋藤学からボールを奪った!



 

こぼれ球を拾った長谷川隼が浮き球のパスを放つと…

 


 

 

185㎝の初号機が走り出すっ!!

 


 

 

サポーター、アカホシに乗れっ!!



 

1vs1になった赤星がシュートぉ!!



 

しかし…宮脇の寄せが気になったか、力んでしまったのか…シュートは枠の外へと飛んで行った。

なかなか赤星に"1号"が出ない。

 

残酷な讃岐のテーゼ…アカホシよ、ゴールを獲れ!

 


 

遂に「川又戦術」が讃岐に襲いかかる。

 

右からのCK、放り込まれたクロスボールをまるで裸祭りの御神木を奪い合うように両軍が入り乱れ、こぼれたボールを沼田航征が再びクロス。

 

叩きつける川又堅碁のヘッドぉ!!



 

しかし冷静に今村勇介が手に当て、奈良坂巧が掻き出した。






 

おおぉぉ…危ない…

 

 

 

このCKはニーナがクリア。

こぼれ球に齋藤学がミドルシュートを放つ!

 

井上航希に当たったボールは濱託巳の足下へ!

 

ハマい!

 

いや、危ない!!

 

シュートにいく前に今村勇介が身体を張ってブロックした。

 

再びCKになったが、沼津サイドのファウルでようやく讃岐はひと息つける状態になった。

 

いやぁ怖すぎる…

 

 

 

83分、讃岐は疲労困憊の2選手を下げた。

 

【讃岐③】

13 前川大河 → 14 吉田陣平

9 高橋尚紀 → 8 森勇人

 

沼津も最後の選手交代。

こちらも疲労を考慮したか。

 

【沼津③】

7 持位響太 → 14 徳永晃太郎 

 

鈴木拳士郎のフリックに川又堅碁が飛び出し、奈良坂を張り切って抜け出しかけたが内田がカットし、宗近がクリア!

 

この直後のCKはクリアされたもののこぼれ球を奪われ津久井拓海がクロス。

 

満を持しての川又堅碁ぉぉぉー!

 

頭か肩かわからず、ただただガムシャラに飛び込んだがバーを越えていった。

 

ううううう生きた心地がしない…

 

でも、生きている。

リードはまだ生きている!!

 

 

 

讃岐を仕留めようと、沼津の攻撃は止まらない。

 

クリアボールを左サイドで回収した徳永晃太郎がスルーパスを放ち、齋藤学にボールを渡す。

 

すると、斎藤学が一気にPA内へドリブルで侵入!!

 

これぞ沼津が狙っていたカタチ!!

 

齋藤学の低い弾道のクロス、その先に川又堅碁がいるっ!!

 


 

失点を覚悟した次の瞬間…………!?

 


 

か………

 

かいまぁーーーっ!!

 

赤星のダイビングヘッド式クリアが讃岐を救った。救ってくれた!!

 


 

 

試合は90分を経過、サポーターはイエローサブマリンを響かせる。

 

 

 

フォルツァ 讃岐 走り抜けろ…!!

 

 

 

祈るような声を束ねる。

 

応援というより、切望。

 

そう、まさに切望!!

 

 

海底に沈んでいた潜水艦よ、浮上せよ!!

 

 

 

何本も何本もクロスが讃岐のPAを襲い、懸命に声をかけあい、協力し合って跳ね返していく讃岐。

 

 

 

華麗なパスワークで崩す姿は見たいよ。

豪快なゴラッソで楽しみたいよ。

 

でも

 

ほんとに観たいのは一丸となって闘志剥き出しで泥臭く闘う選手たちのプレー。

 

そして1㎜でも選手たちのチカラになりたいと、一緒に全力で応援を続けるサポーター。

 

これが一番観たかったんだーーーっ!!

 

 

 

ピッ…

 

ピッ…

 

ピィィィーーー

 

 

 

試合終了の笛が鳴った瞬間、

 

選手たちが






 


ベンチが






 


サポーターが雄叫びを挙げ、拳を突き上げた!



 

 

「うおおおおおーーーっ!!」

 

 

 

あたしも勝ったら絶対叫び倒してやるんだ、そう決めていた!

 

そしていつの頃からか恒例になった円陣での雄叫び。老若男女、知ってる人知らない人入り乱れてビッグサークルを形成していった。


▲上の方でできはじめるビッグサークル



 

巻き込んで笑いたい!巻き込まれて笑いたい!!

 

 

 

久しぶりすぎて、とっさに円陣になっちゃったもんだから讃岐の勝鬨「Brand New K」は途中から合流(笑)。

 

 

 

でも、これがやりたかった。

 

応援してるチームと

応援してる選手たちと

一緒に応援してる人たちと

 

みんなで!

 

笑顔の渦が作りたかった!!

ひとつでも多く、大笑いの瞬間を!!














 

 

 

まだまだではあるけれど、一気にポジティブな数字が並び始めた讃岐。

 

対沼津戦は3連勝。これはクラブ記録タイ。

そして対沼津戦はホームで4年間無失点となった。

 

リーグ戦では2試合連続クリーンシート。

GW期間中は無敗。そう、12戦勝ちなしから3戦負けなしとなった。

 

そして何より居心地最悪の位置から18位へと浮上!

 

 

 

※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。 

 

 

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