「相互」第11節H八戸戦(後編) | がめがま。

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仕方のないブログです。お許しを~。

なんとしても勝たねばならない讃岐としては2枚替えで局面の打開を図る。

 

 

 

【讃岐①】

14 吉田陣平 → 19 赤星魁麻

10 川西翔太 → 15 岩本和希

 

第3節以来の出場となった赤星魁麻が凍りつき始めたピカスタの空気を情熱で溶かしていく!



 


柳下大樹のクリアに臆することなく飛び込んで顔面にクリアボールが直撃!ノックダウンする格闘家のようにバタリと倒れ込んだ。








 


しばらくして立ち上がった。

大事ない。良かった…




 

この後、讃岐は岩本和希のパスを受けた吉田源太郎がドリブルを仕掛けるが柳下大樹にファウルで止められてしまう。




讃岐は左サイド深い位置からのFKを獲得。



 

相変わらず前川大河がキッカーを務める。

 

前川のキックを八戸守備陣がクリアするが岩本和希が右サイドから蹴り返す。しかしここも八戸のクリアに遭う。

クリアボールを吉田源太郎が回収、一旦後方でキープして再び左サイドにいた長谷川隼にパスを出す。

 

赤星を狙ったロングボールは藤嵜智貴がクリア。

前川大河が回収して岩本に繋ぐと岩本は右サイドへ展開。

 

森勇人がパスを受けると左足でクロスを上げる。



 

 

ん?いいボール………!

 

 

 

そこに赤い彗星が飛び込んできたーーーっ!!



 


しかし赤星ヘッドは僅かに届かず。

そのままゴールキックになる。

 

讃岐の圧力が少し動揺を誘ったのか、大西勝俉のゴールキックはラインを割ってしまう。

 

長いボールの蹴り合いから岩本和希がパスカット。




前川大河が収めて長谷川隼を経由して上がっていった内田瑞己にパス。







ウッチーは右サイドの森勇人へとパスを出す。



 

先ほどと同じ展開…!?

 

森勇人はやはり左足でクロスを上げる。



 

 

その先に赤星魁麻!!



 

いや………



 

その奥の岩岸宗志だっ!!



草子らしい打点の高いヘッドぉ!!

 



横っ飛びの大西勝俉のその先へーーーっ!!





 

 

整っていた八戸の5バックを

 

 

 

停滞していた鈍色の空気を

 

 

 

叩き割るようにブチ込んだぁぁぁ!!!

やったぞ岩岸!待ってた宗志!!

 

サポーターに勝ちを届ける想い。

讃岐の逆転を信じる想い。

 

草子総愛!!

 

岩岸ヘッダァァァーーーっ!!

 

ベンチも声出しエリアも蜂の巣をつついたような大騒ぎ!!






同点弾の宗志はすぐさまセンターサークルへ戻っていく。

 

 

 

まだ同点になっただけ!!


讃岐サポのギアが上がった!

讃岐のギアが上がった!

 

リナーシタが再びピカスタの闘い模様に彩を添えていく。

 

気持ち 見せろ 漢なら

やれ! やれ! 勝負決めろ

 

気持ち 見せろ 漢なら

やれ!! やれ!! 勝負決めろ


戦績はともかくとして…選手とサポーターが相互に助け合うこの関係こそが「あるべき姿」なのかもしれない。



 

スローインを得た讃岐は吉田源太郎-奥田雄大と左サイドで繋ぎ、奥田からPA内の赤星に鋭い縦パスが入る!


赤星はダイレクトに後方へ返し、吉田源太郎が前向きにボールを持てるようなイメージだったが、これが乱れてしまう。


吉田はシュートにいけず、前川大河-森勇人と横パスで展開。


森が上がってきた内田瑞己にスルーパスを出したが稲積大介にファウルを受けてFKを獲得する。



前川大河が蹴り出すと、岩岸宗志がニアサイドに走り出す!



しかしそこにボールは出ず。前川の低い弾道のクロスを音泉翔眞がクリアした。



 

そのクリアボールを…

 

ダイレクトに源太郎ーーーっ!!

 


 

矢のような一撃だったが八戸守備陣に当たってゴールならず。







CKとなった。

このCKは八戸がスローインに逃れる。


スローインを受けた赤星魁麻が、まるで讃岐のレジェンド・アンドレアを彷彿とさせる、相手守備陣を引きずってでも前に進むようなドリブルで進む。相手の足がボールに当たったことを見るや、身体を張ってCKを獲得した。













 

凄まじい執念。

 

そうだ。これなんだ。


華麗なパスワークで崩してなんてJ1に上がってからでいいんだ。

J3の降格圏を脱出するには、この泥臭さ、執念を全面に押し出すプレーを見せて欲しい!

 

待ってたんだ、こんな讃岐を!!

 

前川のキックは跳ね返されたが岩本和希が回収して前川とのパス交換を経て岩本がクロス。



 

長谷川隼が頭ですらして宗近慧が左足で合わせたが勢いがなく、セーブされてしまう。

 








攻撃に転じた八戸は左サイドから繋いで左WB稲積大介のグラウンダークロスに山内陸が飛び込んでくるっ!!

 

これをシュートブロックすると、こぼれ球を前澤甲気がキープして後方に流して安藤由翔のシュートを呼び込んだ。しかしこれも讃岐守備陣がブロック。CKとなる。

 

ここで両軍選手交代。八戸は3枚を一気に変更し、讃岐は"帰ってきた"闘将を送り出す。

 

【八戸③】

18 音泉翔眞 → 27 國分将

8 山内陸 → 11 佐々木快

6 柴田壮介 → 9 永田一真 

 

【讃岐②】

6 長谷川隼 → 99 奈良坂巧



 


このCKを讃岐は耐え凌ぐ。

 

気がつけば讃岐は間延びした陣形が昨季の整然とした4-4のブロックを取り戻していた。



この一体感も今季初めて見た気がする。



 

90分、右サイドから攻め上がってきた八戸のクロスが流れ、森勇人がこぼれ球を回収。

さあカウンター…というところで前澤甲気にファウルで止められてしまう。

 

ここで森勇人が足を攣ってしまう。



 

さらに吉田源太郎も92分頃に足が攣る。



 


八戸の猛攻に耐えるしかなくなった讃岐。

遂に逆転のゴールは奪うことができず、試合終了のホイッスルが鳴ってしまった。

 

これで11戦勝ちなし…もう、さすがにいろいろと覚悟してこれからを臨まなければならないかもしれない。

 

浮上のきっかけを見出した訳ではない。

よく言われる「手応え」が本物になる気配も感じない。

 

ただ。

 

ピッチには泥臭く全力で闘ってクタクタになった選手たちがいた。


意気消沈となったサポーターに勇気を与えるプレーを見せてくれた。


それに応えるように息を吹き返し、米山監督からは「非常にチカラをもらった」と讃えられた。

 

まだ勝てる気はしないが、前を向けるだけの闘いをしてくれた。

 

持ちつ持たれつ、相互に想いを交換するように…

 

 

 

そんななか、米山監督のコメントに少し変化が感じられた。

 

ゲームを掌握しながら戦いたいという私の言い方が少し分かりづらさを生んでいるのかもしれませんが、ボールを死ぬほど握るサッカーをしたいと言っているわけではなく、守備をしていても相手に圧を与えてやっぱりこいつらのブロック崩せないな、取られそうだなということもある意味じゃ主導権だと思います。どんどん相手が来るのであれば、裏を取って背後を取ってひっくり返して相手に恐怖感を与える、これも主導権だと思います


「阿吽の呼吸」から「相手に恐怖感を与える闘い」へ。

 

次節は昨季、シーズンダブルを喫した難敵FC琉球。

まだ光明を見出すほどの材料は揃っていないように見えるが、ひたすら闘うしかない。

 

 

 

※読みやすさを考慮して、選手名は敬称略としました。ご了承ください。 

 

 

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