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2022年、胸水が再度溜まり出し
癌が活発化してきましたので
「癌と闘わずに 第二章」となりました
すべてお話しするわけではないですが
それなりにお伝えします
店では病状などのお話はしておりませんので
ご理解の程よろしくお願いします
◇記事のテーマ分けは2020.7月からしています
Instagram - gem_hair_factory
基本自撮り(⌯˃̶᷄ ꈊ˂̶᷄ ૢ)ꋧ
今日、心にとまった文章
アフリカの大陸のどこかの駐在大使館に
勤務する夫婦がサファリでの休暇に
出かけるセスナ機の事故で亡くなった
という内容から膨らむイメージが
私の脳から離れなくなった
結婚以来ずっと、世界のあちこちに
赴任してきたから
きっといつでも動きやすいように
身の回りは整理されている
子供たちはとうに独立し
処理に困るような
こまごまとした財産もない
金曜の仕事を終えて
短い休暇を自然の中で過ごすために
内陸へ向かう、西だ
心地よい疲労とバカンスの嬉しさ
眼の前には地球上で
一番美しい夕焼けが広がる
望めるならば
機上でウェルカムシャンパンをひと口
そして、真っ赤に染まる大地へ
セスナは消息を断つ
ああ、こんな風に死にたい
人生を終えるとか、あの世へ行くとか
そんな甘やかな言葉ではぐらかしたくない
人は死ぬのだ、必ず
食べたり排泄したりするのと同じ確率で
今夜、三つ星レストランで
極上のステーキを食べよう、と
企むのと同じ強さで
最高に死のうと考えるのは
間違っているだろうか？
できる限りなら長患いはしたくない
死ぬまでに周囲に負担をかけたくないから
身軽でいなければならない
死後に周囲の手を煩わせたくないから
ああ、サバンナに落ちた身体は
獣たちの血肉になってくれれば良い
そうして有機物になって土に還りたい
あとくされなく、原子的に
明日アフリカに飛んでサスナに乗り込めば
良く死ねるわけではないのだ
そこで閉じる人生が
納得のいくものでなければ
意味がないから
健やかな身体と心で
学んで、働いて、愛して
悔しいこともくだらないことも
情けないことも全部引き受けて
うん、楽しかったね
でも、神様、あとほんのちょっとだけ
え、ここで終わりですか？
そうですか、ま、いいか、幕
今はそんな風に死を想う
その「いつか」まで
高層ビルに囲まれたこの街で生きていく
一日にほんの十五分
西の空に広がる夕焼けを見つめながら
良く死ねる自分を、育てていく
死後の世界なんて信じない
でもあの西の茜色の空の先には
確実に何かがあって、私を手招きする
満足しておいで
満喫しておいでと
いつか私は四角い
小さな窓ガラスをすり抜けて
大の字になってあの高みに飛び込むだろう
爪の先までオレンジ色に染まって
大笑いをするだろう
だから私の終の住処には
西日のあたる窓が必要なのだ
鈴木保奈美『西日のあたる窓』
プレシャスより
鈴木保奈美さんも
こんなふうに「死」を
考えはることがあるんやね
私はセスナに乗れる身ではないけど
最高に死のうと考えてる
考えることに正解も不正解もないもんね
まあ、そううまくいかないのが
人生やけど・笑
ーーー
数十年ご来店下さってるお客さまが
お帰りの際に
「私はサイレント応援者よ」と
お声がけ下さりました
心優しいお客さま
本当に幸せな私
安全でありたい心理的な欲望
これが強いから
みな不安になるのよね
〈備忘録〉
pick報酬はすべて犬猫保護団体さまに
お届けしています
本日もどうぞよろしくお願いします
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