【雑記】プレゼントの思い出 | 「その女、善良につき」

「その女、善良につき」

三線愛好家 & 三条市ボランティア連絡協議会会長 きよ里が書いております。どうぞよしなに。

指を切ってしまった。

 

燕三条地場産業振興センターで、ときどき職人さんが800円で包丁を研ぎ直してくれる。それに出したばっかりの包丁だから、メチャクチャよく切れるのだ。

親指をちょこっと数ミリ切っただけなのだが、切れたときの感覚がすごい。
けがをした感覚がまったくなく、親指の先にひらっとした違和感があるけどなんだろう?と思うだけだった。料理が一通り終わってから、洗剤がしみて、そこで初めて「イッ…!」となって、思い出したように血がにじんできたのであった。

剣豪や名剣の伝説で、「太刀筋が速すぎて斬られたことに気がつかない」みたいなのがあるけど、こういう感じだろうか。

 

そもそもこのよく切れる包丁は最初からよく切れる良い包丁であった。藤次郎のORIGAMIシリーズの三徳包丁に、ある方が私の名入れをして送ってくれたものだ。刃物のプレゼントはタイミングを選ぶと言われるけど、私はどんな節目でもいい刃物をもらったらうれしい。

刃物に限らずプレゼントは何でもだいたい嬉しい。例外は、くれる相手とくれたもののバランスがおかしいときくらい(大して親しくない人からいかつい箱に入ったアクセサリーとかもらったら引くよね?)。

 

会う約束をしていたわけではなくたまたま会った人から、思いがけなくプレゼントをいただいた。カードもついてた。

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えっ、何、うれしい。もしかして会えるかも、会えたら渡そう、ってずっと持っててくれたってこと?すごい思いやりじゃない?うれしい。

 

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そういえば、誕生日の前後にも、全然予想もしないところから花束を出してきてもらった。これもうれしい。この花の色合いに合わせて、鏡餅も緑のやつ(Negicco)にした。

 

自分では選ばないもの、予想しなかったものを手に入れられること自体十分楽しいが、私をよろこばせてくれようと考えて時間や金銭を割いてくれる人がいるというその事実こそがありがたく、いい気分にさせてくれる。本当にありがとう。

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これはプレゼントに限らなくて、たとえば、(今はほとんどないけど)コンサートを見に来てくださるお客様にも全く同じことが言える。

私のステージを見に来れば、楽しい時間が過ごせると信じて、また自分が見に行けばきよ里がよろこぶと知って(当然よろこびますよ)、時間を金銭を割いてくれる人が1人でもいれば、そりゃあベストを尽くさざるを得ない。

はやくベストを尽くして心地よい疲れを体いっぱいに感じたいものだ。

 

だからミュージシャンをよろこばすのに、本当は差し入れやプレゼントはなくてもいい。あってもいいけど。

手ぶらでいいから見に来てくれよ!今はオンラインで見たりとかしてね。
それじゃみなさん良いお年を。