八代亜紀さんが宿る「伍代夏子」さん | ざんくのリアル小説

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BS朝日の「人生、歌がある」という

歌謡曲系の番組は

こういう番組が少なくなったし、

フルコーラスで歌唱するので

録画しておいてたまに見ている。

大ファンの秋元順子さんもよく出ている。

 

昨夜は八代亜紀さんの追悼だったので、

録画しておいたものを見ていた。

 

昨年末で司会を降板した五木ひろしさんの代わりに、

男性は野口五郎さんが司会。

八代さんと同時期にデビューしているし、

長年にわたる親交もあったようで、

さすがに野口五郎さんも口数が少なかった。

 

八代亜紀さんのトリビュートが大半を占めていて、

出演者が交互に八代さんのヒット曲を歌う。

さすがにヒット曲が多いな。

20曲くらいあっただろうか、

ほぼ知っている曲ばかりだ。

昭和の歌謡曲、流行歌全盛期に

確実に自分のポジションを確立した

偉大な歌手であることを再認識した。

そして、一流のプロでも

一夜漬けでは歌いこなせない難曲であることも

よくわかった。

間の取り方とか、こぶしの回し方とか、

唸る、ささやくとか、

1曲たった3分たらずの間に

恐るべき表現力とテクニックとを駆使して

2時間の映画を見るようなドラマに仕立て、

あのヒット曲の数々を歌っていたのだと思う。

 

これだけ親交のある一流歌手の方々が

八代さんの曲を歌うのだから、

きっと誰かに八代さんが降りてくるのではないかと

全部注意深く聴いていたのだが、

あくまで個人的な感想としてだけれども、

意外や意外、

伍代夏子さんであったように思う。

 

おいらも大好きな曲「花水仙」を歌われた。

歌い始める瞬間に(すっ)と

変化するのを感じたよ。

歌っているのは伍代夏子の身体を借りた

八代亜紀そのものであったように思う。

 

もちろん、歌い方も何も違うのだけれど、

八代さんの長い親交の中で

伍代さんの八代さんだけの気持ちの繋がりがあったのか、

一番、八代亜紀さんに近い何かが歌から感じられ、

実に興味深かった。

「花水仙」は八代さんの中でも少し路線の違う曲だし、

たまたま伍代さんがこの曲を好きだったのかもしれないが。

 

旦那さんである

杉良太郎さんの影響もあるのかもれない。

 

バンド仲間のドラム担当のまーちゃんから、

八代亜紀さんの「花束」という曲が好きなので、

今度バンドのレパートリーに加えましょうと

連絡があった。

 

「花(ブーケ)束」はシングルカットされた曲。

路線が違いすぎたのか

発売当時は話題にならなかったのだが、

その後じわじわと売れ始め、

阿久悠、服部克久、超巨匠らしい品のある

佳作の作品だ。

今でも好きな人が多い。

 

まあしかし、

聴くだけにしておいた方が良いような気もする。

おいらたちに

八代亜紀さんが降りてくることもないし🤣