御園座に観劇に行ってきました。
いっくん、おひさ~!w
トッツィーとはお嬢さんという意味だそうです。
女装のいっくんの等身大パネルが置いてあって、そこで係員の方が赤いメガネを渡してくれて写真まで撮ってくれるという丁寧な対応!
もちろん行列ができてましたが、私と妹も二人で撮っていただきました。
その写真は公開できませんが(笑)、いっくんと私の腰幅の違いがオーマイガーでした(笑)
さて、上演時間は休憩30分含め2時間50分。これくらいが一番よき
主演のマイケルことドロシー役を山崎育三郎さん
ドロシーと気が合う女優仲間のジュリー役は愛希れいかさん
マイケルの元カノで今は友達のサンディ役は昆夏美さん
マイケルの親友ジェフ役は金井勇太さん
舞台の仲間でとんでもなくおバカなマックス役は岡田亮輔さん
マイケルをクビにする演出家をエハラマサヒロさん
ドロシーを見出し売り出すプロデューサーをキムラ緑子さん
あらすじは、
俳優のマイケル‧ドーシー(山崎育三郎)は、演技へのこだわりと熱意は人一倍だが、演出家やスタッフと揉めてしまう、性格に難ありの面倒くさい俳優。エージェントのスタン(羽場裕 一)も匙を投げる始末だ。同居している売れない劇作家で親友のジェフ(金井勇太)は何かとアドバイスをしてくれるが好転の兆しはない。俳優として舞台に出るチャンスを探している中、マイケルの元カノで今でも頻繁にマイケルのアパートにやってくるサンディ(昆 夏美)がブロードウェイ・ミュージカルの臨時オーディションを受けることを知る。マイケルは仕事が欲しい一心で女性になりきって“ドロシー・マイケルズ”と名乗り、そのオーディションを受けたところ、合格してしまう。個性的なキャラクターが際立つドロシーは、敏腕プロデューサーのリタ(キムラ緑子)の目に留まり、主役に引き上げられ、一躍人気者になってしまう。素の自分=男としては全く売れないのに、女優ドロシーになりきると、共演者やスタッフからの人望まで得てしまったマイケルは、挙句の果てに、マッチョでイケメンだが俳優としては未熟なマックス(岡田亮輔/おばたのお兄さん Wキャスト)に熱烈に惚れられてしまう。そんな中、同じ舞台で共演することになったヒロイン役のジュリー(愛希れいか)は、大御所演出家のロン(エハラマサヒロ)に言い寄られながらも取り合わず、ドロシーとの友情を深めてゆく。が、素のマイケルはジュリーに恋をしてしまい…。(以上公式HPから抜粋)
めっちゃ面白かったです!(一幕がw)
二幕は女装してることをカミングアウトして苦悩するシーンが多くてちょっとトーンダウンしたけど。
でも二幕のほうがこのミュージカルが伝えたいことが詰まってたかも。
一幕はドタバタコメディチックでとっても面白かったです。
いっくんはコメディが本当にお上手だし、女装した時の声色やしぐさ、そして表情も本当に女装した男の人っぽさと女の人っぽさのいい具合で演じていて「こんな人が身近にいたらいろいろ相談したいなぁ」って思わせるキャラクターでした。
そしてリアクションとかもオーバー気味にやってくれるので2階席だった私もオペラグラスなしで存分に楽しめました。
笑ったキャラといえばマックス!!
マックスは本当におバカさんで「勉強のためシェイクスピアを読んでるんだ!」ってドヤ顔でドロシーに話すシーンで、ドロシーが「何読んでるの?」って聞くと「ハムエッグ!!」って答えるんだけど、私はそこがツボでした(笑)
いやぁ、笑ったなぁ!
それからいっくんの早着替えはすごかったです!
数秒の間に着替えたり、舞台上で着替えたり。
「デコルテ綺麗でしょ?」があながち嘘じゃなくて女性の私達が焦るわっ!って感じです(笑)
いっくんはずーっと出ずっぱりで大変だったでしょう。
ちょっとやつれてるようにも見えたのでミュージカルのハードさがうかがえます。
ドロシーの姿のままジュリーと仲良くなってしまって、ジュリーを愛していることに気づいて葛藤するマイケル。
結局二幕で舞台本番中にカミングアウトして舞台の主演を降板しちゃうんだけど。
ジュリーもショックを受けてドロシー(マイケル)と距離を置くんですよね。
そしてマイケル(ドロシー)は親友のジェフに相談するんだけど、そんな会話の中で「女性であるためにいろんなことを乗り越えなきゃいけない!ジュリーは女性らしさを求められるけど、一緒に働く仲間に勘違いさせないように振舞わなきゃいけない。それをジュリーは毎日こなしているんだ!」って女性をリスペクトするようなセリフがグッときました。
うんうん、なんかすっごいわかる!
状況は違うし、私は美人ではないけども・・・。
男性社会にいる私も自分がどんどん女性らしさをなくしてガサツになっている気がしてるもん。
本当はもっと女性らしさを持たないといけないんだけど、あまり露骨にやると色気使ってると勘違いされても困る。
気を使われるのも嫌だから平気なフリしてるけど、何をするにも合わせるので精いっぱい。
かなり強がって仕事してますもん。
男ならどんなによかったかと思う。
それなのに男のクセにグチグチ言ってる人みるとめっちゃ腹立つもんね(笑)
・・・それは置いておいてー。
笑えるコメディの中に女性に対するリスペクトが込められたミュージカルでした。
歌もドロシーが歌うメイン楽曲も確かFNS歌謡祭で歌ってたからもう一度見てみたくなりました。
愛希れいかさんもエリザベートの時と違って歌い方が随分とラフな感じになっていて、そして歌唱力も上がっているように思えてなんかすごい進化してました(私が言うのは失礼ですが)
昆ちゃんは相変わらずこういうアメリカのちょっとおバカな女の子の役、はまり役よね(笑)
可愛かったです
トッツィーは山崎育三郎の代表作といってもいいんではないでしょうか?
とてもはまり役で良かったです。
再演期待したい