アンティークへの不信 | takasanのブログ

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日本のメーカーが作るカメラはとにかく「丈夫」が取り柄です。

カメラが故障するなんて、あまりお目にかかれません。

 

防塵防滴などないエントリーカメラだって、雨風ガンガン受けても写真を撮れました。

落っことして裏蓋の爪が折れてしまった時も、ゴムで縛れば写真を撮れました。

 

経験上、フィルム・デジタル問わず、購入後5年はノーメンテでも安心して写真を撮れます。

 

・・・新品であれば。

 

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カメラが壊れて写真が撮れなかったことは、一度だけあります。

それは、「オールドカメラ」に浮かれていた頃です。

 

当時僕はミノルタの二眼レフを無理して手に入れ、中判だのスクエアだのと喜んでいました。

それ以上に「名作を生み出した歴史あるカメラを手にしている俺」にウットリしていました。

・・・我ながら気色悪いです。(笑)

 

そして、よせばいいのに海外旅行に持ち出し、案の定、重要な場面でカメラが壊れたのです。

 

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どんなに日本製が丈夫でも、50年以上も前のカメラがいかに危ういかなんて、子供でも分かります。

それなのに、名機だの名レンズだのと、大の大人がカメラごときに舞い上がり、結局大事な写真を撮る事ができなかったなんて・・・

カメラに興味のない「普通の人」から見れば阿呆の極みです。(笑)

 

結構な値段で購入した「伝説のミノルタ」ですが、何の躊躇もなく異国に捨ててきました。

 

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カメラなんて、今売っているものを新品で買えばいい・・・

それ以来、カメラ屋のショーウィンドウの中にある「オールドカメラ」は、それがライカであろうがローライであろうが、僕には全て「胡散臭いアンティーク」に見えます。

 

 

Covent Garden, London, 2011

Minolta Auto Code 75mm F3.5 Tri-X