古いモノ | takasanのブログ

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都内で生活しているため現在は車を所有していないが、若い頃は常に車に乗っていた。

といっても、生活に必要だった訳で、特に何かすごい車を購入したわけではない。
合計4台の車に乗ったが、そのうち3台は中古車だった。

これら3台の中古車、揃いも揃ってヒドい車だった。
雨漏りだのパンクだの、そんな生易しいものではない。

一台目の中古車は、買って1週間でクラッチワイヤーが切れ・・・
二台目は、走行中にマフラーが道路に落ち・・・
三台目は、山道を登ると突然エンジンが息切れし、しまいにはストップした・・・

上記は全て、「走る」という、車が持つべき基本的な機能を妨げる、致命的な故障だった。定期点検で発見できなかったのが不思議なくらいだ。
中古でモノを買うのは金輪際やめよう、そう誓うに余りある経験だった。

僕が殆ど全ての撮影機材を新品で購入するのは、中古品に対する深い猜疑心があるからだ。
試しに、という事で、中古のミノルタを買った事があるが、数ヶ月後、よりによって海外旅行中に故障した。

アンティークとかヴィンテージと呼ばれる「古いモノ」に価値を見出すという嗜好は、車やカメラに限らず、時計や家具、衣類など、どんな工業製品に対してもあることだ。

でも、僕は骨身に染みてしまった。「古いモノは壊れる」ということを。




Shibuya, Tokyo, 2014
Canon PowerShot S110