この例題は、コンピューターの画面に「Hello, World!」という文字を映し出すだけの単純なものだ。
これを理解し、コンピューター上で動かすことができれば、後はどんなプログラムだって（自分で調べ、人の書いたプログラムを読み、更に自力で調べれば）作れる、というのがこの本の発想だ。
この発想は50年の時を経てもなお、プログラマーの間で共通認識となっている。
新しいプログラム言語を学ぶ時、現在でも一人の例外もなく誰もが必ず「Hello, World!」から始める。
ストロボ撮影を始める際にも「Hello, World!」がある、と僕は思う。
必要な機材を自力でリストアップし、撮影可能となるように自力でセッティングする、というのは、ストロボ初心者には無理がある。
ここでつまずくのは本質的ではない。ここは誰かに教わらないとダメだ。
幸運にも僕はそんな「Hello, World!」を写真教室や撮影会で学ぶ事ができた。
もちろん、学んだ者にとって重要なのはその後だ。
「Hello World!」の後は、自分で調べ、人の組んだライティングを研究し、更に自力で調べる、といった姿勢が求められるのだ。
