こんばんは。

 

 


思う所あって「誠実」っていう言葉について、
調べてみたんです。

 

 


「誠」「実」
それぞれの語源から。

 

 


「誠」は、「言」と「成」からなりますね。

 

 


「言」は、象形文字(しょうけいもじ)でいうと
「口」より上の部分が
「取っ手のある刃物」の形だそうです。

 

 


それに、「口」。しゃべる口ですね。

 

 


これで
「つつしんで言う」
という意味だそうです。

 

 


口元に刃物を自分でかざしているのか
自分が横になって、
口の上に刃物が置かれた状態で話すのかわかりませんが

 

 

 

軽々しく言う、っていう状態じゃなくて
「つつしんで言う」という状態なのは、
何となく伝わってくる感じがしますよね。

 

 


そして「成」。

 

 


これは、同じく象形文字で
「まさかり(斧)と、上から見た釘(くぎ)の形」
だそうです。

 

 


それで、
「まさかりで敵を平定して安定する」
という意味になるそう。

 

 


この
「言」(つつしんで言う)と
「成」(安定する)が合わさって
安心できる言葉、まこと、ということから
「誠」という漢字が成り立ったそうです。

 

 


そして「実」。

 

 


昔の字で「實」となりますが
同じく象形文字でいうと
「うかんむり」が屋根、屋内を表します。

 

 


そして、「貝」の上の字が
「方形(四角)の箱に彫刻が一面にほどこされた」形を表していて
「ゆきわたる」の意味だそうです。

 

 


そして「貝」は子安貝を表し
これらがあわさった「實」で
「屋内に財貨がゆきわたる、みちる」
の意味になる、ということでした。

 

 


その「誠」と「実(實)」があわさった「誠実」とは
安心できる言葉が家中ゆきわたる、みちる
というような意味になるかと思います。

 

 


で、この
「安心できる言葉がみちる」だけを見ると
ハッピーハッピーみたいな感じもするかと思うのですが

 

 

 

その背景にあるものは
「まさかりで敵を平定して安定を得た」
というものです。

 

 


つまり、それだけの戦いがあった上で勝ち得たもの、
勝ち得るものだということを意味しているというか
教えてくれていると思うのです。
この「誠実」という言葉は。

 

 


そして、この「敵」というのは、現代においては
いわゆる、外敵というか
外からやってくる心地よくない存在(情報など、形のないものも含めて)
ということもあると思うのですが、

 

 

 

自分自身の中に存在する未消化なもの、望ましくないもの、ということも
考えられるかと思うんです。

 

 


安心できる言葉を発しようと思っていても、ふとした瞬間に
それとは真逆の言葉を放ってしまう。

 

 


その時、反応した自分の中の何かは「敵」ではないし
敵視はしない方がいいとは思うけれども
でも、しっかり克服する必要のあるものだとは思うんです。

 

 


その意味で「敵」、平定する必要のある「敵」だと思うんです。

 

 


その「敵」を平定するために大切なのが
「誠」という覚悟
「誠実」という覚悟の連続・積み重ね

これだと思うんです。

 

 


そして、今年、オリンピック、パラリンピックが開催されていますが
スポーツで、競技を表現する時に、
「○○の格闘技」っていう表現が、よくされていると思います。

 

 


「心の格闘技」「水上の格闘技」など。

 

 


「たたかいの最たるもの」っていうことを表現してのことじゃないかと思うんですが
その意味で、「誠実」も、格闘技だと思うんです。

 

 


心で、格闘技をするくらいのつもりで
「誠実」という言葉に向き合う。
「誠実」ということを行う。

 

 


語源(元々のなりたち)から考えると、
それくらいで考えてちょうどいいんじゃないかなという。

 

 


そうじゃないといけない、ってことじゃなくて
そのくらいで考えた方が、得られるものも大きいように思うんですよね。

 

 


もちろん、毎日24時間365日、ずっと意識してるんでは
逆にちょっと神経質的になってよくないと思いますが
1日1回、そう意識するだけでも、違ってくるように思うんです。

 

 

 


誠実とは、覚悟
誠実とは、格闘技

 

 


もし何かの参考になったら、ありがたいです。

 

 


最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 


あなたの、ますますの幸せを、心から応援しています!

 

 


語源の参考にさせて頂いたサイト

 

 

 

 

 

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