今年の秋は近年になく、この時期としては昔ながらの寒い気候です。

根性の座った寒気に負けてしまい、私は長引く鼻風邪を引いてしまいました。


今年の3月は父と母の法事でした。母は七回忌、そして父は二十五回忌。

そして先月は母の伯母さん…私にとっては大伯母さんの十三回忌法要を行いました・・・



その大伯母さんの享年90歳の葬儀の時は、まだ元気だった生前の母と私と妹だけの参列で、厳かに大伯母を天国に送り出しました。


その大伯母は生涯独身の一人暮らしであり、大伯母との関係上母が喪主となる少人数の葬儀だったので、その時のことを私はよく覚えています。


当時の母は73歳。

確かまだ母は車も運転していて、大伯母の施設への引っ越しを手伝ったり、施設への入居手続きに飛び回ったりと、母は本当に献身的にその大伯母さんに尽くしておりました。


母が元気に動き回っていた最後の頃の記憶です。

そんなあれこれを思い出しながらお寺での十三回忌法要も無事に終了。

お寺近くの大伯母の墓前に花を供えて感謝の手を合わせました。


その帰りがけ、母の実家近くにある墓所に立ち寄って、墓所の敷地内にたわわになっていた柿を妹と収穫しました。


その柿の木…


植えているところを見たわけではありませんが、その場所にある柿の木は間違いなく母が植えた柿です。

あまり自分の思いを打ち明けない母が、

「柿が大好きなんよ~」

と、言ったかどうかはもう忘れてしまいましたが、母の好物であったのは間違いありません。

桃栗三年柿八年と申しますが、確かに母が柿を植えた八年以上前は、まだ母は活動的で昔を懐かしんでか、ほぼ毎日自身の実家に車で帰ってはごそごそしていました。


その頃母が思い立って植えたであろう柿…


そんなありし日の健気な母が植えた柿の木に今では沢山なった果実を柿狩りして持ち帰り、その日以降腐らせる前に…と毎晩食べています。


ほんとうにあの頃に戻りたい…


大伯母の葬儀から既に十二年経った大伯母の法事の日の一日でした。


お母さん。
先月は、あなたも私達もたいへんお世話になった大伯母さんの十三回忌の法事を妹とさせてもらったよ。

あの頃のあなたは70歳を過ぎても活発で、まさかあれから数年後にはこんな事になっていようとは…


あなたの好物で植えてくれた柿。

今年も沢山実っていてとても美味しかったよ。

きっと、お母さんも食べたかっただろうけど、無駄にしないようにあなたの子の私達が食べさせてもらうよ。


あれこれと本当にありがとう…
ひろちゃんお母さん。