陽が出ればまだまだ暑いですが、季節の変わり目らしく秋雨の降る涼しい日も多くなってきました。


母の実家は今では廃止となったローカル線沿線にあったので、そこに住む一人暮らしの祖母を訪ねる目的で、幼少の頃から何度も一人でディーゼル列車に乗っておりました。


その名残で私は今でもローカル線の旅が大切な趣味のひとつです・・・



先日も、何の用事も無くただ鉄道のディーゼルサウンドと車窓風景を楽しむためだけに、コンビニで買ったカップ酒を車内に持ち込みそれを飲み干しながら郊外のとある駅で下車。


そこはこれまでにも何度も下車したことのある駅で、駅前には昭和の佇まいの食料雑貨商店が今でも営業しており、その店番さんとも過去に何回か挨拶程度に軽い世間話をしたことがありました。


先日もそのお店に入るといきなり、

「こんにちは!」
という、店番さんからのお元気なかけ声。

これまでは自分の境遇や訪問の目的など一度も話した事は無かったのですが、その時は久しぶりにその地を訪ねた上にカップ酒を飲んで緊張が解けていたこともあってか…

このお店が終戦後の開業である事や、店番さんの年齢までも聞き出してしまう始末。

そして、私はその店番さんの歳で母が他界した事も告白。


母より七つ程若いその店番さん曰く、

「これからもまだまだ頑張るよ~」

と、お元気そうに語ってらっしゃいました。

外見的にも母の面影を少し感じるその店番さんに数か月ぶりにお会いし声を聴けて、是非これからもその昭和の商店を守り続けて欲しい…

と感じると同時に、やっぱり私の母も今でも元気でいて欲しかったと心底思うのでした。

お母さん。
ローカル線駅の最寄りにあったあなたの実家を訪ねていた記憶を元に、今でもあの頃を思い出してはディーゼル列車の旅を楽しんでいるよ。

それは紛れもなくあなたの子であった証しでもあり、私の人生そのものです。


廃線になる時には家族みんなで乗って終点駅にある民宿に泊まって、お宿の網戸に張り付いていた沢山のカメムシにびっくりしたね。


そんな懐かしい思い出に癒されながら私は今日も生きています。

ありがとう…ひろちゃんお母さん。