11月14日。

向上寺のあと、そのすぐふもとにある平山郁夫美術館へ。



平山郁夫は、この生口島瀬戸田の生まれの画家です。
前記事の向上寺などを遊び場として育ったのですって。
作品の中に多く描かれているラピスラズリの群青の世界は、瀬戸内のこの海の輝きがもたらしたものでしょう。




撮影可の展示作品がいくつかありますので、載せておきます。

入口すぐの所にあった「仏教伝来」の陶版画。



平山郁夫のライフワーク、仏の道とシルクロードの始まりの作品。




カフェがあったので、お寺の石段でオチカレモードのおじ(い)ちゃんとおば(あ)ちゃんは、作品巡りをする前にそこでひと休み。


おば(あ)ちゃんはレモンケーキ。
ここ生口島瀬戸田のレモンは土地の名産。
美味しくて有名でござる。



夫はアイスクリーム。



カップが優雅だわ。







さて。

展示は見応えがありました。
また、彼がこの島の生まれで広島での学生時代に被爆体験を持っていることは知っていましたが、改めてその人生を辿ることができて、その作品に自分が惹かれている意味が少しわかったような気がしました。


それまでにも見ていたかもしれませんが、初めて平山郁夫の絵、と認識して見たのは、「広島生変図」という作品です。
こちらはネットよりお借りした画像です。

不動明王が、燃えさかる炎に包まれた広島の街をじっとご覧になっているのです。

美術にお詳しい方に解説はお任せしますが、衝撃的でした。
その後、見られるチャンスのある時は彼の画を出来るだけ見てきました。




平山郁夫の、仏とシルクロードというライフワークは、祈りに生まれたものなのですね。


ここには載せませんが「三聖人」という作品は、釈迦とキリストとなんとムハンマドが手を取り合っています。
(これは批判もあったのではないかと思われます)


心の平穏、心の求めるもの、社会に寄与するものとは何でしょう。

隊商も玄奘三蔵も、自らの求めるものを目指して困難の道を行くのです。








祈りの行進 ルルド・フランス




アンコールワット遺跡 朝陽





以前、薬師寺、玄奘三蔵院伽藍のことを下の記事の後半部分に書きました。
そこで平山郁夫のことに触れています。
彼のシルクロードの絵が、こちらの壁を覆っているのでした。

 



このとき、ブロともさんにコメントで、しまなみ海道のこの美術館を薦められたのでした。
やっと行かれた〜にっこり