わんころのんのブログ -16ページ目
枯れ葉を踏みしめながら
たどり着く里山の尾根
少し息が切れた眼前に現れた
橙に染まろうとする朽葉の道
秋風にさざめく木々は荘厳な音を奏で
一歩一歩、
時の流れが穏やかになる
暮れ間の刹那
何をも包み込んでしまう柔らかな光が
ふっと 想いおこさせる
あのゆったりとした音律と香り
そっと 目を閉じて
微笑み返す
ささやかな祈りの時
すーっ と、
前に立つものを引き込むように、
そっ と、
招き入れ、誘う。
積年の隔たりをつなぎ合わせ、
今、扉は開かれる。
ざらついた樹皮に手で触れ、敬意と共に想う。
どれだけの人が前を行き交い、
どれだけの命を守り、
どれだけの雨露をその身に浴びてきたのか。
厳かに、腹の底から語り掛けてくるような、
尊大さと根の強さを感じながら、
己の小ささと儚さを解し、
静かに目を閉じる。
音もなく、ひっそりと、気づかれることもなく、
一歩、そしてもう一歩、足掛かりを探しながら、
食み続ける。
時の存在を知らぬかのように、
為すがまま、為されるがままに、
ただひたすらに、それは食み続ける。
己が目的など問いもせずに。

