なぜ、あの人は、耳鳴りが止まらないのか? | まなブログ

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脈の変化でカラダの声を聴く『脈ナビ』による施術、セミナーをご案内しています。
大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

集中しすぎるから。

 

 

 

『ボーッと観る会』、昼の部。

開始前の雑談タイム。

 

広島のYさん。

最近、いかが?

 

 

「ちょっと気になることが。」

 

 

何なに?

 

 

「耳鳴りが治らなくて。」

 

 

ほー。

 

 

「耳鼻科で診てもらったんですが。」

 

 

ですが?

 

 

「特に異常なしと。」

 

 

あら。

 

 

「年のせいですかって、訊いたんですが。」

「笑ってごまかされました。」

 

 

気になりますよね。

原因がわからないと。

対処のしようもないし。

 

 

「そうなんです。」

 

 

じゃあ、ちょっと訊いちゃおうかな。

 

 

「はい、ぜひ。」

 

 

耳鳴りは、四六時中ずっとですか?

 

 

「いえ・・・集中した後ですね。」

 

 

ほー、例えば?

 

 

「講座の資料を作った後とか。」

「お笑い番組を観て、ひと息ついた時とか。」

「集中している最中は感じません。」

 

 

なるほど、ひと段落ついた時ですね。

集中している時の気の向きは?

 

そう、「ぎゅ~っ」ですね。

中心に向かって、収縮するエネルギー。

 

五行では、「水」。

人では、「腎」。

 

 

耳鳴りは、「腎」の変調。

 

「ぎゅ~っ」と実した後で発症。

腎虚ですね。

 

 

「腎虚ですか。」

 

 

Yさんは、先天的に「金」気旺盛。

ちょっと耳のカタチを見せてもらえます?

 

 

「はい・・・どうですか?」

 

 

やっぱり。

 

耳は、上半分が発達。

とがったように。

逆に、耳たぶは小さめ。

 

「腎」気が旺盛だと、耳が発達。

肉厚で、耳たぶが大きい。

 

Yさん、「水」気は、先天的に控えめ。

 

 

「腎」気は、生まれた直後がピーク。

年を重ねるほど、衰えていく。

許容量は、年々低下。

 

で、資料作成とか、お笑いとか。

一定時間、「ぎゅ~っ」と集中。→「実」

集中を終え、ほっとひと息。→「虚」

 

「腎」虚の状態で、耳鳴りが発症。

 

 

「なるほど。よくわかりました。」

 

 

でも、以前から講座の資料は作られてたでしょ?

 

 

「はい、作ってました。」

 

 

耳鳴りは、いつから?

 

 

「2、3ヶ月前からですね。」

 

 

じゃあ、その頃。

普段と変わったこと、されてません?

耳鳴りと直接関係なさそうなことでも。

 

 

「うーん、そう言えば。」

 

 

そう言えば?

 

 

「ベビーマッサージのトリートメントを集中的に。」

 

 

ほー。

 

 

「お手当の感度をあげるため、特訓してました。」

 

 

なるほど。

 

 

「ああ、まさに『ぎゅ~っ』てしっぱなしでした。」

 

 

そうなってしまうでしょうね。

手のひらの感覚に集中してたんですから。

 

 

「まさかそれが耳鳴りの原因?」

 

 

さあ、どうでしょうね。

エネルギーの変動でいえば、それっぽいんですけど。

Yさんがどう観じられるかです。

 

納得されれば、それが真実。

いまのYさんにとっての。

 

 

「けど、なぜか腑に落ちます。」

 

 

じゃあ、それで。

 

 

「で、どうすれば?」

 

 

ああ、「腎虚」ですから。

「腎」を補います。

「補腎」と言います。

 

「ぎゅ~っ」のエネルギーを蓄えます。

 

 

・リラックスして深い睡眠(胎児のポーズがオススメ)

・豆類、ネバネバ系の精がつくもの、海鮮系などの塩っ気がある食べ物を美味しく感じられる範囲で食べる

・カラダを冷やさない(特に足の裏)

・ヨガや瞑想など、静的な内観心理。

 

 

「なるほど、メモります。」

「けど・・・。」

 

 

けど?

 

 

「そもそもの原因は、集中のしすぎですよね?」

 

 

そうそう。

「補腎」は、あくまで事後対処。

予防したいところですよね?

 

 

「ええ、けど、集中しないってわけには。」

 

 

いきませんよね。

けど、やり方はありますよ。

 

 

「どうするんですか?」

 

 

主語をなくすんです。

 

 

「主語?」

 

 

「私が集中する」の「私」をなくします。

 

 

「は?」

 

 

「集中する」と決めてね。

あとは、ゆだねます。

カラダが勝手にやってくれると。

 

 

「できるんですか、そんなの?」

 

 

瞑想と同じ。

全体視野でね。

緊張と弛緩が釣り合った状態。

 

毎週、ボー観会でやってるじゃないですか。

 

 

「なるほど。」

 

 

「私が集中する」と思うとね。

「ぎゅ~っ」と集中過多になってね。

気の消耗が激しいんです。

 

行為の主体者が「私」だから。

「私」が消耗します。

 

 

「それがフツーじゃないですか?」

 

 

ええ、それがフツーです。

だから、みんな、疲れるんです。

 

けど、怪しい気の世界では。

「する」ではなく、「なる」。

 

 

集中が

 

 

「起こる」

 

 

んです。

 

 

「起こる?」

 

 

ええ、そこには主体者がいないんです。

だから、気を消耗する「私」がいませんから。

疲れようがないんです。

 

私がいない。

我がない。

竹脇もびっくりの「無我」。

 

 

もうひとつの方法がね。

 

陰極まれば、陽に転ず。

 

無我夢中になるまでね。

思いっきり集中するんです。

 

アスリートの「ゾーン」と同じ。

将棋の棋士とか。

 

どちらでも。

お好きなほうで。

 

 

私は、集中力がないので。

ボー観スタイル一択です。

 

 

「けど、ちゃんとできてるかどうか?」

「どうやって確認するんですか。」

 

 

ああ、簡単です。

疲れませんから。

 

「私がいない」とね。

 

気が

 

「消耗」

 

せず、

 

「循環」

 

するんです。

 

 

だから、やった後のほうが元気に。

やればやるほど疲れるのは、「消耗」。

 

っていうか、Yさんも施術したら。

元気になってません?

 

 

「はい、イイ施術ができたら。」

 

 

すでにできてますよ。

それをベビーマッサージ以外でもね。

資料作成とか、お笑い鑑賞で。

 

 

「なるほど。めちゃ納得です。」

 

 

すでに体感としてありますからね。

すぐにできますよ。

 

 

「なんか耳鳴りから、思わぬ展開に。」

 

 

おもしろいですよね。

エネルギーの動きで観ると。

 

観方として。

ひとつの選択肢に。

 

 

えっ、あなたも。

最近、集中が続かない?

 

うーん、年齢を重ねると、どうしてもね。

「腎」気が虚して、続かなくなります。

 

でも、大丈夫。

 

そろそろ「循環」型の集中に。

そういうお年頃かも。

 

 

 

今日は、ここまで。

また、明日。

 

 

 

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