ついでに、アタマも。
「ん・・・なにこれ?」
これですよ、これ↓
キーホルダーなのは、わかる。
けど、先についてるのは?
目玉のおやじみたいなこれは?
やってきました。
沖縄コラボセミナー。
会場で準備してたら、照喜名先生が。
「Hさんが、谷田先生にと。」
ああ、Hさんから。
コロナ前に沖縄でのセミナーでお会いして以来。
「今日は、お仕事で参加できなかったみたいで。」
あら、残念。
「代わりにコレを渡してほしいと。」
なんですか?
ラッピングを開けると。
・・・おー、スタバのギフトカード。
嬉しいなあ~。
ブログで「スタバ」を連呼してるだけに。
お心遣い、嬉しいかぎり。
Hさん、ありがとうございます。
ん?
もうひとつ、紙袋が。
何か入ってるぞ。
出てきたのが、目玉のおやじ。
あのー、照喜名先生。
Hさんから、こんなのもらったんですが。
「ああ、『のまんじゅう』ですね。」
のまんじゅう?
「沖縄県民なら、誰でも知ってます。」
そうなの?
大阪府民なんですけど、私。
「首里にあるまんじゅう屋さんです。」
「お祝いゴトで配られたり。」
「熨斗の『の』みたいですよ。」
はあ。
「あんこたっぷりで。味はフツーですけど。」
で、なぜ、それを?
「きっとネタだと思いますよ。」
ネタですか?
「谷田先生が、きょとんとされるのを狙われてかと。」
狙いどおり。
きょとんとしちゃいましたよ。
柏原芳恵もびっくりの銀のスプーンで。
私の心をくるくる回されたではないか。
Hさん、恐るべし。
とにかく、つけておきますか。
「ああ、イイですね~。」
「沖縄では、ウケますよ。」
そうなの?
ちょっと嬉しいかも。
ご機嫌で、セミナーに。
コラボセミナーは、講師が1時間交代。
照喜名先生と私でね。
すべてアドリブ。
照喜名先生の話を聴いてね。
その場で話す内容を考える。
まずは、照喜名先生から。
「中庸であり続けるには、許容範囲を広げること。」
「それには、わざと許容範囲を超えることも必要。」
「最近、私はファッションで超えてみました。」
アパレルショップのオーナーさんに見繕ってもらったコーディネイト。
照喜名先生にとっては、許容範囲を超えてるのだと。
「みなさん、目をつぶってもらえますか?」
えっ、まさか持ってきてるの?
「はい、目を開けてください。」
ジャケパンスタイルの照喜名先生。
「おー、かっこいい。」
「似合われてるじゃないですか。」
「全然違和感ないですよ。」
みなさんから、褒められてね。
まんざらでもない照喜名先生。
おいしいなあ~。
実際、その場で着替えるとは、さすが。
アドリブと言いながら。
ちゃんと用意されてたんだな。
「ファッションは、お手軽に限界を超える手段ですね。」
たしかに。
自分で買うと、チャレンジしない。
安心して着られるものに。
「ファッションだけではないですね。」
「自分の限界をちょっと超えてみるのもイイですね。」
「例えばヘアスタイルなんかも。」
そうそう、ヘアスタイルも。
美容院に行くだけ。
「けど、僕もTさんのヘアスタイルは超えられませんが。」
Tさん?
スキンヘッドじゃないか。
たしかに編集しようがない。
ウィッグしか思いつかないよね。
ん?
これは、もしかして、長髪・・・いや、挑発?
照喜名先生、私をそそのかしてるのか?
Tさんのヘアスタイル、アレンジできるかと?
ゴール前へのキラーパス。
ハズすわけにはいくまい。
ん~、けど。
ウィッグじゃ、ダメだな。
いくらでもアレンジできる。
そういうのじゃないね。
こういう時は、心が動いたコトを。
できるだけ、直近で。
何かないかなあ~。
けど、アタマで考えるのではない。
瞑想状態でね。
浮かんでくるのを待つ。
観じ続ける。
ハッ。
ヨシ。
これでいこう。
1時間経過。
・・・さきほど、照喜名先生から挑戦状が。
Tさんのヘアスタイルをアレンジしてみろと。
みなさんなら、どうされますか?
「ウィッグですね。」
ですよね。
けど、それ、フツーですよね。
私なら・・・
アタマに「の」と書きますね。
はい、もちろん、朱色で。
Tさんのスキンヘッド。
つややかに光り輝く。
夜空に瞬く一等星のごとく。
「のまんじゅう」のつややかさと重なるじゃないか。
ヨシヨシ、ウケてるぞ。
Hさんからのナイスアシスト。
しっかり決められたぞ。
しかし。
甘かった。
しっかり切り返されたのだ。
おかしいと思ったんだよね。
休憩時間、そそくさと。
人目をしのぶように。
Tさんとトイレに向かう照喜名先生。
けど、Tさん。
さっき私と一緒にトイレに行ったばかり。
頻尿?
まあ、来年、還暦だし。
前立腺も肥大しちゃうよなあ。
休憩後、照喜名先生の番に。
「はい、みなさん。」
なんだ、なんだ?
「Tさんがアレンジされましたよ。」
アレンジ?
あら、Tさん。
帽子をかぶってるじゃないか。
・・・まさか。
Tさんの手が帽子に。
地平線から昇って来たのは・・・
の、の・・・「の」じゃないか。
見事だ。
本家がかすむほどの恒星のごとき輝き。
ほら、参加者のみなさんも。
ホントに書いちゃうんだと、感嘆の声が。
Sさんなんか、口開いちゃってるよ。
ユニオンもびっくりの「いま、あいてます」。
やられた。
完膚なきまでに。
おいしいところ、全部持っていかれたではないか。
チェッカーズもびっくりの Wow Wow ジェラシー。
「のまんじゅう」ネタを披露しただけで。
Hさんからのタスキを受け継ぎ。
しっかりゴールテープを切ったものと。
甘かった。
ひたっていたよ、達成感に。
そうじゃない。
そうじゃないだろうと。
地球は、行動の星。
実践せずして、何を体験できるのかと。
照喜名先生からの叱咤激励。
駅のホームでつかまって、
力まかせに殴られたみたいじゃないか。
けど、照喜名先生。
わかってくれとは言わないが。
そんなに俺が甘いのか?
なんとか。
なんとか挽回せねば。
さあ、私のターンだ。
・・・えーと、「の」の字のTさんですが。
このまま、懇親会に参加して頂けるようですよ。
「えっ、ホントに?」
Tさん、ごめんなさい。
けど、お願いだから、応えてください。
ここで私を見捨てるなのなら。
冷たすぎるね、ひどい仕打ちです。
最後のターンに祈りをこめて。
ミッドナイトDJもびっくりの「涙のリクエスト」。
で、応えてくれるのが、Tさん。
懇親会は、沖縄の台所「ぱいかじ」。
三線の生演奏も聴けるガチ定番の居酒屋。
注文を取りに来るお姉さん。
一瞬、「の」を見るも、すぐに目をそらす。
わかる。
わかるけど、そこは笑ってよ。
Tさんは、本来、「木」気旺盛。
茶目っ気も、あそびゴコロも。
けど、介護の現場でマネージャー。
あるべき姿に自分を寄せる日々。
しかーし。
今回、「の」でパワーを得たのか?
タガが外れたかのように下ネタを連発。
ボルテージもあがって、スキンヘッドも紅潮。
相対的に「の」が薄れてしまうほどに。
なんだ、この変わりようは。
目が輝き、お肌もつややか。
エネルギッシュで、パワフル。
今から「肉」に書き換えようか。
「思った以上に、普段、自分を抑えてたみたいですね。」
みたいですね。
こんなにイキイキされてるTさん。
見てるこちらも元気に。
ピピッときたのが、こちら。
『0Rei』
さとうみつろう サンマーク出版
> 本人の欲しいモノは、
> 本人だけが、
> 本人に与えることができる。
「の」のまま、懇親会に。
まさに、自分に与えられたTさん。
まぶしいですよ。
いろんな意味で。
えっ、あなたも?
普段、自分を抑えてる?
じゃあ、まずは美容院でスキンヘッドに。
そのまま、沖縄にGO。
あとは、アタマに「の」と書くだけ。
きっと超えられますよ。
そんなあなたに。
もうコワいものはありません。
「お祝いですか?」
ウチナーの祝福にも。
「はい、生まれ変わった自分に。」
満面の笑みで、応えよう。
ああ、キーホルダーも忘れずに。
今日は、これまで。
また、明日。