なぜ、あの人はイノベーションを起こせるのか? | まなブログ

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日々の気づきをつづります。

技術ではなく、人。

 

 

 

昨日の記事で、

エジソンについて書いた。

 

 

発明だけにとどまらず、

世の中に広めるところまで観てる。

エジソンは、発明家というよりビジネスマン。

 

教えてもらったFくんに、

私も何かプレゼントを。

 

 

あっ、そうそう。

発明ネタで言えば。

 

Fくん、トレヴァー・ベイリスって、知ってる?

 

 

「えっ、初めて聞いた。」

 

 

だろうね。

あまり有名じゃない。

 

けど、世の中への貢献では、なかなかの人物。

多くの命を救ったとも言える。

 

 

「その人、何を発明したの?」

 

 

何だと思う?

 

 

「ヒントは。」

 

 

開発されたのが、1993年。

 

 

「へー、そんなに古くないんだ。」

 

 

私は、大学3年。

つい昨日のようだ(笑)

 

 

「発明ってことは、電化製品?」

 

 

うん、電化製品。

どこの家にもあるよ。

 

 

「その年代だったら、コンピューターぐらいしか。」

 

 

パソコンじゃないよ。

構造的にもっと単純。

 

 

じゃあ、ヒントをもうひとつ。

 

きっかけは、ドキュメンタリー番組。

 

アフリカでエイズが蔓延。

感染を食い止められるのは、

正しい知識だけであると。

 

ベイリスの発明は、エイズ対策から。

 

 

「えっ、エイズ?」

 

 

余計にわからなくなっただろ(笑)

 

 

「日本でも売られてるんやよね?」

 

 

うん、どこにでも。

1000円以下でも買える。

 

 

「うーん・・・降参(笑)」

 

 

正解は・・・ラジオ。

 

 

「えっ、ラジオ?」

 

 

そう、ラジオ。

 

 

「もっと昔じゃないの?」

 

 

そう、世界初のラジオ放送は、1906年。

成功したのは、エジソンの弟子レジナルド・フェッセンデン。

 

けど、ベイリスが発明したのは、

「手回し充電式ラジオ」。

 

 

「手回し?」

 

 

手でモーターを回して発電。

電池のいらないラジオ。

 

 

エイズ感染防止のため、

正しい知識を広める必要が。

 

けど、アフリカの奥地では、

教育も不十分。

 

情報を届けようにも

電気すら通ってない。

 

テレビどころか、ラジオもムリ。

 

 

そこで、ベイリスは考えた。

 

・古いトランジスタラジオ。

・おもちゃの車の小さなモーター

・オルゴールのぜんまい

 

これらを組み合わせて、

手回しで動く試作品を。

 

当初は、2分間の手回しで

14分しか聴けなかった。

 

翌年、BBCの番組に取り上げられ、量産化。

20秒の手回しで1時間聴けるまでに。

 

 

おかげで、アフリカの奥地まで行き渡り、

エイズ感染防止の正しい知識が広まる。

 

結果的に、多くの命を救うことに。

 

 

「へー、スゴいな、その人。」

 

 

うん、めちゃ社会貢献。

 

 

「アイデアをカタチにすることでは、エジソンと同じやね。」

 

 

同じ、同じ。

けど、発想が逆。

 

その時代の最先端の技術ではない。

すでに使い古された技術。

新しい組み合わせでイノベーションを起こしている。

 

 

ベイリスの電池のいらないラジオ。

日本をはじめとする先進国でも

防災グッズとしてなくてはならない存在に。

 

スマホは充電しないと使えんしね。

 

 

「ほんまに大活躍やん。」

 

 

同じ目的のためにね。

やり方は、ひとつではない。

 

どうしても新しい技術に目が向きがち。

けど、逆のやり方もある。

 

そっちのほうが、技術的障壁は低い。

誰でも参入しやすい。

 

ただ、アイデアをカタチにするエネルギーは

どちらも必要。

 

 

 

私が子どもの頃、

任天堂の『ゲーム&ウォッチ』が大流行。

『ゲームボーイ』のご先祖ね。

 

あれもサラリーマンが電卓で遊んでるのを

見たのがきっかけ。

 

けど、開発費用はない。

売れるかどうかもわからない。

 

電卓のチップをそのまま使って開発。

海外も含めて、全59シリーズの大ヒットに。

 

お父さんに訊いてごらん。

絶対やってるから(笑)

 

 

開発者の横井軍平さんは、

「枯れた技術の水平思考」と。

 

もう進化する余地のない

散々使われて安くなった技術。

 

水平思考で、違う目的に置き換える。

 

 

発明は、「新しい」。

けど、それは技術だけではない。

組み合わせでもイノベーションは起こせる。

 

観ているのは、技術ではなく、人。

その先に人を観ている。

 

 

エジソンは、新たな技術で誰もが夢見る未来を描いた。

ベイリスは、いまある技術で目の前の課題を解決した。

 

どちらかでなく、どちらも。

どちらの視点もあるビジネスマンって

魅力的じゃない?

 

 

「なんか深いわ。」

 

 

深いよなあ(笑)

エジソンの話、教えてもらったお返し。

 

 

新入社員の頃、

ワープロを手放せないオジサンを

冷ややかな目で観ていた私。

 

いま、「TikTok、知らんの?」と

冷ややかな目で観られている。

 

 

新しい技術が目まぐるしく生まれ、

すぐにすたれていく。

 

「ついていけない」

 

振り回される自分がいる。

 

 

けど、エジソンも、ベイリスも。

その先に「人」を観ていたのは同じ。

 

振り回されるのは、

目の前しか観てないから。

 

 

先に何を観よう?

 

 

 

今日はここまで。

また明日。

 

 

 

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