観ているところが違う。
「先生、知ってる?」
昨日の記事のFくん。
ん、何?
「電球を発明したのは、誰か。」
そりゃ、エジソンやろ。
「ほら、ひっかかった(笑)」
えっ、違うの?
「正解は、ジョセフ・スワン。」
誰、それ(笑)
ググったら、そのとおり。
へー、エジソンじゃないんだ。
スワンが発明した電球。
寿命は、40時間。
エジソンは、翌年、フィラメントを改良。
竹ですよ、竹。
わざわざ京都からお取り寄せ。
これにより、寿命を大幅に延長。
一気に1200時間。
実用化に耐えられる性能。
で、Fくん。
なぜ、その話を?
実は、スワンがスゴいってこと?
「逆、逆(笑)」
そうなの?
「エジソンがまじスゴいねん。」
まあ、寿命を大幅に延ばしたもんな。
40時間じゃ、実用化には厳しい。
「まあ、寿命もあるけど。」
あるけど?
「エジソンは、電力会社を作ってるねん。」
ああ、GEやな。
「ゼネラル・エレクトリック」の前身。
「スワンも賢いけど、電球やろ。」
うん、電球やな。
「エジソンは、どこの家でも使える仕組みをつくってる。」
うん、たしかに。
電球だけあっても、役に立たん。
改良した白熱電球を世に広めるため、
エジソンは、ニューヨークで電力会社を設立。
発電、送電のインフラを築いた。
「発明家というより、ビジネスマンやん。」
おー、ほんまやな。
そのアイデアをカタチに。
どのように人に喜んでもらうかまで観てる。
そっか、Fくんは経営学部に進学やったな?
「まあ、名前はビジネス○○学部やけど(笑)」
出た、横文字系学部(笑)
最近、よく目にする。
志望動機を考える際、
歴史に名の残る経営者について調べたFくん。
エジソンの名前を目にした時、
「あれ、発明家ちゃうの?」と。
調べて、ビビる。
発明を発明で終わらせない。
しっかりビジネスにつなげる経営者だった。
「エジソン、スゲーわって。」
なるよね。
異議なし。
「結局、名前を覚えてもらってるのって、エジソンやん。」
うん、私もそう思ってた(笑)
100人中、99人は「エジソン」って答えるよね。
スワン、せつない。
・・・合掌。
「アイデアだけあったら、アカンねん。」
ほんまに。
けど、Fくんもスゴいな。
そこに共感して、自分の言葉で語れるやん。
自分の18歳を思い出したら、
恥ずかしすぎる(笑)
「それ、私も思いついてたのに。」
よく聴くセリフ。
けど、エネルギーがいるのは、その先。
アイデアをカタチにするプロセス。
いま、私に必要な言葉。
エジソン・・・いや、Fくんに教えてもらった。
ありがとう。