例え、あなたが否定しても。
週1非常勤の私立高校。
今日は、3年生最後の授業。
将来やりたいことについてプレゼンしてもらってね。
あとは、送別会ってことで、コンビニに買い出し。
じゃあ、今日は俺のおごりで。
「私、ハーゲンダッツ。」
「俺、白くま。」
おい。
いつも喰ってる『ガリガリくん』にしとけよ(笑)
教室に戻ってね。
机をくっつけて、パーティータイム。
今日のプレゼンの振り返り。
印象に残ったのが、Sくん。
起業して、シェアオフィスをしたいって。
ビビらない?
高3だよ。
「おまえにできるわけがない。」
「どうせ無理。」
って散々言われながらも。
3年になってから、ずっと言ってるの。
人前で堂々と。
Sくん、自信家には観えません。
っていうか、繊細さの固まりなのに。
「僕、自分のこと、大好きなんですよ。」
おー、スゴいな。
言い切ってるやん(笑)
「けど、以前から、そうだったわけじゃないです。」
だろうなあ。
うちの学校。
中学時代、不登校だった生徒が半数以上。
Sくんもイジメで不登校だったはず。
どうしても自己肯定感、下がっちゃうよね。
「実は、小さい頃から母親に体罰を受けてました。」
あっ、それは知らなかった。
だったら、なおさらやん。
体罰を受けるとね。
自分は大切にされていない。
価値がない存在なんだって。
カラダに刻まれます。
自己肯定感、下がりまくり。
さらに、中学では同級生にボコられて。
実際、学校行けなくなったし。
けど、いまは「自分が大好き」だと。
堂々と人前で言えるSくん。
どこで、スイッチが入ったの?
「1年の時、T先生が担任だったんですよ。」
うん、T先生ね。
いま、1年の学年主任だ。
「その1年で・・・。」
その1年で?
「俺も大切にされていいんだって。」
えっ、そうなの?
・・・いや、ほんとスゴいな。
スゴいね、教師って。
T先生が、特別な何かをしたわけじゃない。
けど、彼にとっては、その1年。
毎日が「特別」だった。
君は大切な存在だよ。
その想いで接し続けて来られたんだろうな。
そりゃ、伝わるよね。
衝撃だったのよ。
そこまで人生が変わるんだって。
親も。
同級生も。
Sくん自身さえ。
自分を否定してきたのに。
自分の存在を肯定してくれる人がひとりいるだけで。
ここまで人は変われるんだね。
「3分だけ、お時間よろしいですか?」
職員室に戻ってね。
T先生にご報告。
「Sくんがさきほどの授業で・・・。」
黙って耳を傾けられたT先生。
ちょっと目が潤んでた。
けど、報告してる私がね。
先に涙腺崩壊。
泣く予定なんてなかったのに(笑)
涙腺ゆるくなったなあ。
前立腺だけかと思ったけど。
イイ話でしょ。
T先生も素晴らしい。
受け取れたSくんも素晴らしい。
けど、その話を聴いたのは、私。
胸が熱くなって、涙しているのも私。
私が観ている世界で起きている。
私自身がね。
「自分を大切にすること」
を少しだけ実践できたからかもしれない。
大切にするって、
「甘やかす」
ことでなく、
「意識を向ける」
こと。
「甘やかす」って、
「相手にその力がない」
と軽んじることだから。
油断すると、すぐに忘れるんだけど(笑)
最近、意識してるの。
自分に意識を向けることを。
24時間のうち、
少しずつその時間を増やしていこうと。
意識を向けることでね。
私自身が歓んでると思うの。
だから、今日、Sくんの話を聴けたのかなって。
Sくん、使わせてもらうね。
あなたのシェア・オフィス。
もちろん、特別価格で提供してね。
『白くま』の恩、一生忘れないように(笑)
では、今宵はこのあたりで。
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