加害者は、被害者がつくる。 | まなブログ

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脈の変化でカラダの声を聴く『脈ナビ』による施術、セミナーをご案内しています。
大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

転機はいつ?

 

 

 

『ボーッと観る会』、夜の部。

 

過去記事でも登場のMさん。

開始前に早めにログイン。

 

以前、いまの仕事を辞めたいって。

その後、いかが?

 

 

「それが大丈夫になりました。」

 

 

あら、よかった。

何かあったの?

 

 

「できることがわかったんです。」

 

 

Mさん、経験したことのない職種でね。

言われたことがなかなかできない。

 

そのたびに上司に怒られる。

Mさん自身、できない自分にイヤ気が。

 

 

「私、辞めるかもしれません。」

 

 

2回、上司に伝えたんだって。

 

 

ある時、きつく怒られてね。

 

 

「恐怖で震えるのがわかったんです。」

 

 

へー、カラダが震えるほどなんて。

よく辞めなかったね。

 

 

「その時、気づいたんです。」

 

 

何に?

 

 

「これ、母との関係と同じだって。」

 

 

幼少期、Mさん、ことある度に

 

 

「ほんとに何にもできないんだから!」

 

 

と叱責されてきたの。

 

ずっと言われてるとね。

自分でもそうなんだって思っちゃうよね。

 

言葉って怖い。

まさしく「呪い」。

 

 

今、慣れない仕事で、上司に叱責。

ついに恐怖で震えちゃった。

 

 

「あっ、母に怒られた時と同じだ。」

 

 

カラダの感覚が気づかせてくれた。

 

震えると同時にね。

ノドが痛くなるの。

まるで、言葉を飲み込むように。

 

 

「私、同じこと、繰り返してるなって。」

 

 

ここで逃げると、また同じ。

いずれ、どこかで繰り返す。

 

 

けど、いまは違います。

以下、本日インタビュー。

 

 

> 自己主張しても、親の言うことに従わないと

> 怒られるっていうのがしみついてました。

 

> 今のパートナーと付き合い始めた時も

> 自己主張が全く出来なくて、

> やっぱり喉が痛くなって、恐怖で声が出なかったんです。


> それこそデートの行き先がどこが良いとか、

> そんな簡単なことすら言えなかったんです。

 

> 仕方ないので事情を説明したら、

> 「思ったこと、そのまま言っても良いよ」

> って言われて。

 

> すっごく勇気を出して言ったら、

> あっさり受け止めてもらえて、

> 思わず感動して泣いちゃいました。

 

 

そういうパートナーさんに出会えたのは、偶然?

いや、まずMさん自身が「変わる」と決めたから。

 

自分の本音を言えたこと。

その時が人生初?

 

 

> 初でしたね。

> 本音を言っても「怒られない体験」が

> 私には必要だったのかなって。

 

 

それは、大きな転機。

力強い後押し。

 

 

> 自分で自分をいじめ続けていた流れを断ち切って、

> 変えてみようって思えるようになってきました。

 

 

Mさんのこと、3年前から知ってるけど。

去年ぐらいから、別人のように軽やかに。

 

執着を手放すほどに俯瞰できます。

物事の観方が変わる。

 

 

今回の仕事で叱責された件もね。

これまでなら、凹んで辞めてたはず。

 

けど、

 


「できないことが身にしみてわかったので。」

 

 

うんうん。

 

 

「できることもわかりました。」

 

 

ああ、それ大きいね。

 

どうしても、闇ばかりに意識が向くけど。

必ずセットで光もあるもんね。

そこに意識を向けられるって、スゴい。

 

 

そうそう、上司に対する観方は?

 

 

「叱ってくれてたんだなって。」

 

 

お母さんと重ねてた時はね。

怒りの感情をぶつけられてると。

 

けど、俯瞰して観られるとね。

 

 

「私に仕事を覚えてもらおうと熱心に教えてくれてました。」

 

 

お見事。

「被害者」卒業だね。

 

 

「この人、寄り添ってくれてたんだなって。」

 

 

同時に「加害者」もいなくなったね。

 

同じ職場の仲間だから。

応援してくれてたんだよ。

パートナーさんと同じ。

 

 

ところで、お母さんに対する観方は?

 

 

「どうでもよくなってきました。」

 

 

> 哀しみとか恨みとかが処理しきれなくなってきて

> 夜、母親の悪夢にうなされたりとか、

> 自分の叫ぶ声で目を覚ましたりとか、

> 割と重症だったんですけど

 

 

パートナーさんに本音を言えたことがきっかけに。

Mさん自身の思い込みが解けたんだね。

 

それまで本音を抑圧することに。

相当エネルギーを使ってきたよね。

 

解放されたいま。

そのエネルギー、本音を実現することに注げるね。

 

 

お母さんとのこと、「どうでもよくなった」って。

俯瞰できた証拠。

そもそも意識が向かなくなります。

 

 

> 確かに母について考えてる時間も少なくなってきたかも

 

 

私たちは人生の前半。

重い思いをガッツリ握りしめる。

 

その思い込みによってね。

同じ感情を味わう体験を繰り返す。

 

「あなた、これ、握りしめてますよ。」

 

サインなんだよね。

 

 

けど、相手のせいにしているうちは、気づけない。

意識を相手から自分に向けた時、

初めて気づけます。

 

そのために必要な出来事。

いま、目の前に起ってる。

与えられてます。

 

うん、今回のお話を聴けたら、めちゃ納得。

Mさん、ありがとー。

 

 

さて、私はいま何に反応してるだろ?

 

あなたは、いかが?

 

 

 

では、今宵はこのあたりで。


 

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