俺だけでは、ないかもしれません。
行ってまいりました。
エイジングスタジオ博多 です。
東洋医学の講義&実技のセミナー。
久留米→博多と3日間の福岡出張。
締めを飾るのは、九州フィットネス界のカリスマ。
井雅代(い まさよ)先生とスタッフのみなさん。
今回で3回目。
毎回、ハーバード白熱教室もびっくりの鋭い質問が飛びまくり。
意識の高いみなさんを前にね。
私のテンションもあがります。
午前中は、東洋医学の講義。
といっても、その前段の哲学。
前回の陰陽五行のおさらいから。
最近、頻出の「易(えき)」。
この世の仕組みを紐解こうとした学問。
全ての存在物は「太極(たいきょく)」。
私のカラダも。
あなたのカラダも。
このキーボードも。
この世に在るものは、全て完全なる「太極」。
太極という「1」の存在。
「2」で観たのが「陰陽論」 → 「陰」「陽」
「3」で観たのが「三才思想」 → 「天」「地」「人」
「5」で観たのが「五行論」 → 「木」「火」「土」「金」「水」
同じ対象を切り口を変えて観ただけ。
全て「太極」を観ているんです。
分けて観て、何かいいことがあるの?
それがあるんですよ(笑)
それぞれの法則が使えるから。
・陰陽 → 「互根」「制約」「消長」「転化」「可分」
・三才 → 「生旺墓」
・五行 → 「相生」「相剋」
これで現状分析と未来予測ができます。
「医学」だけじゃないんです。
この世の観方なんです。
これらを土台としたうえで、「医学」も成立しています。
「農業」でも「政治」でも。
あらゆる分野が。
とにかく、よく分からず、受講された方はね。
「経絡やツボのことを学べると思ってました。」
「期待ハズレでしたか?」
「いえ、世界がめちゃ広がりました。面白いですね。」
ほんと面白いです。
と云っても、私も最初から面白かったわけではありません。
これを学んで、立派な鍼灸師になろうとしていた頃。
その面白さが全くわかりませんでした。
開き直って、「エンターテイナー」になろうとしてから。
やっと面白いと心底思えるようになりました。
「まなブログ」でも今後、少しずつご案内してまいりますね。
ただ、我流ですので。
ちゃんと勉強されたい方は、ご自分でもお願いします(笑)
陰陽や五行を学ぶ時にね。
押えておきたい3つのポイント。
1.象徴
2.相似
3.相対
私にはね。
鍼灸師としての師匠がいないんです。
自分で勉強するしかありませんでした。
遠回りしているんだろうなと思いつつもね。
今では、それでよかったかもと。
なぜならね。
我流で学ぶと、よく「行き詰まる」んです。
で、「行き詰った」時にね。
視点を変えるわけです。
「なるほど、こういう観方をすれば、意味が通じるじゃないか。」
無事に迷路から抜け出せた羅針盤。
それが、この3つの視点。
しつこくもう一度(笑)
1.象徴
2.相対
3.相似
我流ですからね。
その理解が正解かどうか、わかりません。
ただ、「腑に落ちた」んです。
以前にも申し上げましたけどね。
「腑に落ちる」って、快感なんですよね(笑)
「エンターテイメント」として成立するわけです。
この3つの視点。
今後も折りをみて、ご案内していきますね。
今回も「サラッ」とおさらいのつもりがね。
2時間近く、熱く語ってしまいました。
2時間半しかないのに(笑)
で、この世の仕組みを説いた3つの視点。
1つにしちゃいました。
無理やり。
だって、面倒くさいから(笑)
はい、それがこれ。
「相補性(そうほせい)」
お互いが補い合うってかんじですね。
「陰」と「陽」の関係っぽいでしょ?
私がこの言葉を選んだのはね。
中国の古典からではありません。
物理学の本からです。
もちろん、「マンガでわかる」レベルのね(笑)
陰陽論が、この世の仕組みを紐解いた学問ならね。
同じことをね。
現代でも学者のみなさんがやっておられますよね。
ミクロの世界でそれをやっているのが「量子論」。
素粒子とか、ニュートリノとか。
湯川秀樹博士に始まって、日本人が活躍している分野。
現時点での物質の最小単位。
「素粒子」
その名のとおり、ある時は「粒」。
なのに、ある時は「波」にもなります。
「粒」の時は、物質。
「波」の時は、エネルギー。
目に見えないエネルギー。
粒でもあり、波でもある。
だから、「粒子」ではなく、「量子」。
電子とか、光子とかを指します。
ちなみに、「光子(こうし」と読みましょう。
光のことです。
森光子さんとは、何の関係もありません。
この量子論はね。
あらゆる分野で活かされています。
半導体、遺伝子、核融合、核分裂、超電導など。
ケータイもスマホも量子論のおかげ。
誰もが恩恵を受けているにも関わらずね。
その理論は極めて難しい。
「難しい」というより「理解に苦しむ」のです。
それは、モノの観方を変えないと理解できないから。
様々な実験でね。
光が別の存在であるはずの「波」と「粒」の二重性を示していること。
1つの電子がA点にいる状態とB点にいる状態。
これが同一の電子の中で共存しているとしか思えないこと。
常識ではありえない。
でも、そうとしか考えられない。
「どっちやねん!」
と叫びたくなるんだけど、
「どっちでもないし、どっちでもある。」
そういう曖昧な状態。
物質の最小単位がそうであるならね。
つまり、この世は全て曖昧だということ。
どうやら、それがこの世の本質らしい。
その事実に対してね。
「おもしろそ~」
と思えるか、
「怪しいし、意味不明。」
と否定するか。
どちらでもよろしいかと。
ただ、私は前者ですけどね。
その曖昧さを受け容れられるか?
お試しされているように思えるのは、私だけでしょうか。
一見、相反するものがね。
1つのものに同時に存在する。
人の心なんて、まさしくそう。
哀しいけど、笑ってる。
大好きだけど、憎い。
混じり合ってね。
自分でも何がどうだか、わからない。
ありますよね?
講義ではね。
もっと身近な例を示さないと。
前回の講義 では、「佐野量子」が登場。
そういうネタでも大丈夫。
だって、スタッフのみなさん。
世代的に私よりお姉さん。
ほんとちょっとだけね(笑)
20代のIさんおふたりを除いては。
「つまり、相反するモノが同時に存在しているってことです。」
「矛盾していますよね。」
「そう、矛盾しているです。」
「う~ん、わかりにくいかも?」
佐野量子では、カバーできまい。
一休さんなら、頭にツバを塗るところ。
木魚の音・・・チーン。
ハッ、「彼」なら!
「『ギンギラギン』だけど、『さりげない』ってことです。」
「それなら、わかる~!」
OK。
ツカミはOKだ。
ほんとにわかってるかどうかは別として(笑)
「『醒めた仕草』で『熱くみろ』です。」
「キャ~、なつかしぃ~。」
黄色い声が飛び交います。
いちおう、20代のIさんに。
「Iさん、わかります?」
「歌は知ってます。」
あ~、よかった。
知ってるんだ。
「ちなみに、誰が歌ってるか、ご存知ですか?」
「え~と、こ、近藤・・・ま、ま・・・。」
「近藤正臣ですよ。」
キョトンとするIさん。
し、しまった。
近藤正臣自体、ご存じないのだ。
ボケにならないじゃないか。
「たのきんの『きん』ですよ。」
「はあ」
ほんとに知らないんだ。
「じゃあ、トシちゃんは?」
「・・・誰ですか?」
「キャ~、トシちゃん、知らないんだって。」
お姉さま方も黙っていられません。
トシちゃん、知らんのや~。
ちょっとショック。
知らなくて悪かったわね。
ちょっとムッとされるIさん。
「だって、私、平成生まれですから。」
「キャ~、平成だって。」
さらに熱を帯びるIさんの口調。
「これは、動かしようのない事実なんです。」
「・・・。」
おっと、それはトラベリング。
お姉さま方を相手に何と強気な。
某国の海洋監視船でもそこまで挑発的にはなれません。
一触即発のピリピリした緊張感。
ここは、トシちゃんネタでお茶を濁さなければ。
「トシちゃんって、誰のことか、ご案内しますとね。」
「はあ」
「『敏いとうとハッピー&ブルー』っていうグループのリーダーです。」
「ハッピーなのか、ブルーなのか、わからないっていう意味ではこれも二重性かと。」
「・・・。」
し、しまった。
トシちゃんをご存じないのに、わかるわけないじゃないか。
ただ、私としては、かなりイイ線、いってるのだが(笑)
「もう、先生、ウソばっかり。田原さんでしょ、田原さん。」
お姉さまから、まともなツッコミが。
しかし、そのまま、「田原俊彦」と答えを云ってしまうのも。
Iさんもインストラクター。
伝える立場の人はね。
人から聴いたことをそのまま伝えてはダメ。
自分で調べて、自分の言葉に変換してからでないと。
ここは、ココロを鬼にして。
「そうそう、実は田原さん。」
「はあ」
「ほら、『朝まで生テレビ』の司会をされてるでしょ。」
「えっ、あの人?」
「話をあおるだけあおって、こんがらがしたうえでCMに持っていくあのオジさん。」
「あの人、歌手だったんですか?」
「そう、昔はね。」
Iさんが、自ら情報を確認されることを祈るばかりです。
「谷田先生、もう12時を回ってるんですけど・・・。」
「ハッ!」
結局、陰陽五行のおさらいだけで終わってしまったじゃないか。
しかも、半分近くは芸能ネタ。
みなさん、ほんとにごめんなさい。
結局、昼からの実技も時間オーバー。
博多駅まで送って頂き、筑紫口からホームへダッシュ。
発車2分前、滑り込みセーフ。
一緒に筑紫口をダッシュしてくれた佐賀県のMさん。
ヨドバシカメラの店内をショートカットする大技を披露してもらいました(笑)
別れ際に。
「今日は体調が悪かったんですけど、ほんとに来てよかったです。」
おお、なんと嬉しいお言葉。
そんなこと云われたら、お別れがつらくなるじゃないですか。
♪バイ バイ 哀愁デート
名残惜しくて、帰路は『センチメンタル・ジャーニー』。
後ろの座席のお姉さんが「シュビドゥバ隊」に見えました(笑)
「○○は△△である」
そう云い切れないのがこの世の本質。
そんなのスッキリしなくて、気持ち悪い?
何でも白黒つけなきゃ、気が済まない?
そいつが俺のやり方?
じゃあ、カラオケでこの曲を。
「♪ギンギラギンに さりげなく~」
きっと受け容れられることかと(笑)
久留米のみなさん、井先生、スタッフのみなさん、ありがとうございました。
これに懲りず、また、お声をかけてくださいね~。
では、今宵はこのあたりで。