人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界- | Arte, arquitectura y espacio-tiempo conectados a España.

Arte, arquitectura y espacio-tiempo conectados a España.

美術、建築、空間が好きです。それらに触れられる時間が愛しい。そして何故か、私の感性はスペインに繋がる。

この特別展がお目当てで東京国立博物館に行きました。
人、神、自然-ザ・アール・サーニ・コレクションの名品が語る古代世界-

 

中世美術の知識がついてくると次第に関心が広がるものです。

撮影禁止でしたので、サイトから画像を拝借しました。

 

紀元前の品なのに、女性の出で立ちは今見ても違和感がない。

このような像を見ると、人間は何千年前からそれ程進化していないのかも、と思ってしまう。

当時から女性はスカートをはいていた?

人物像「バクトリアの王女」
エレクトラム、石、貝 中央アジア 前2300~前1800年頃

(C) The Al Thani Collection

 

金を薄く延ばした工芸品。

飾り板
金、カーネリアン、瑪瑙 中央アジア 前2千年紀中頃

(C) The Al Thani Collection

 

これもまた、現代にありそうなデザイン。

ブレスレット
金、赤碧玉、ガラスほか エジプト 前1044~前994年

(C) The Al Thani Collection

 

 今回、一番目を引いたのが、この石盤の彫刻。

浮彫
アラバスタ―、金、貴石、青銅ほか アラビア半島南部 100年頃

(C) The Al Thani Collection

 

実物大と思われる大きさで彫られていて、眼力が強い!

どことなくチャーミングというか、軽く話しかけてきそうな雰囲気。

 

美術展には必ずと言ってよい程登場するヘラクレス。


瑪瑙 地中海地域 150年頃

(C) The Al Thani Collection

 

 

アイベックス。架空の動物かと思いきや、ヤギ属の一種。

アイベックス
青銅 アラビア半島南部 前1千年紀後半

(C) The Al Thani Collection

 

現在、中東に生息するヌビアアイベックスは絶滅危惧種に指定されている。

 

「リュトン」として展示されていた一品。

これはリュトンの原型?

リュトン
金、カーネリアン、石 アナトリア半島 前2千年紀前半

(C) The Al Thani Collection

 

小さな置物。雌かな?愛嬌があって可愛らしい。

クマ
金銅 中国 前206~後25年

(C) The Al Thani Collection

 

 

「古代」と聞くと、どこか空恐ろしい感覚が沸き上がってくるのだけれど、

今回のコレクションは可愛らしさを感じる作品が多く、

古代のものづくりに思いを馳せたひとときでした。