閉会間際の印象派からその先へ―世界に誇る吉野石膏コレクション展
三菱一号館美術館
建築工事に欠かせない石膏ボードの最大手、吉野石膏が3代にわたって収集した絵画コレクション。
全体的に小振りながら良作揃いで大満足。
19世紀末バビルゾン派以降の知られた画家たちが並びます。
コロー、ミレー、クールベ、モネ、シスレー、ルノワール、、ドガ、ピサロ、セザンヌ、ゴッホ、
ルオー、ボナール、マティス、マルケ、ヴラマンク、ジョルジュ・ブラック、ミロ、ピカソ、カンディンスキー、
ユトリロ、マリー・ローランサン、キース・ヴァン・ドンゲン、モイーズ・キスリング、シャガール。
ルノワールのパステル画の肖像画、ドガがパステルで描いた踊り子があったり、
全体的に親しみやすいと言うか、分かり易い構図やタッチの作品が多く、ただ観て楽しめる、
有名美術館とは少々異なる視点(作風)のコレクションでした。
ゴッホの静物画。キチンと描かれたA3サイズに近い小さな作品。
ゴッホ展での静物画と似ています。描かれた年代も同じ。
その時々の関心の対象を繰り返し描くゴッホ。
農民を題材に色彩のない絵を描いていたオランダ時代のゴッホ。
左奥の太陽が印象的。
Vincent van Gogh
上野の森美術館でゴッホらしさが花開く前の作品群をしっかりと鑑賞したので、
この時代のゴッホも好きになってきました。
⇒ ゴッホ展@上野の森美術館のブログはこちら☆
モネの「睡蓮」にしては小さなキャンバスに丁寧に描かれた一点。
視野を広くとっているので、睡蓮が小さくなっているのですが、
手前の赤がアクセントとなって大画面の睡蓮とは違う良さがありました。
Claude Monet
画像ではこの作品の素晴らしさは伝わらないのですが、
遠近感(奥行)があって木々のトンネルに引き込まれそうになります。
季節は初秋でしょうか。温かみのある色合いです。
Claude Monet
ドガのパステル画
ピサロの作品は5点以上あり充実していました。
Camille Pissarro
Camille Pissarro