三枝成彰さんのオペラ「忠臣蔵」 外伝を観てきました。
三枝さんがオペラをたくさん書かれているのは知っていたのですが、実際に観に行ったのは初めてでした。
今回の作品は「忠臣蔵」のスピンオフ、みたいな位置づけです。
私自身はオペラをたくさん観たことがあるわけではありませんが、それでも、私の中でのイメージは、オペラ=派手、重厚感、賑やか、というイメージ。
この作品は、とても舞台美術も話もとてもシンプルにできていて、現代だからこそできる部分も駆使されながら作られていました。
私がイメージに持っているオペラの音楽とはちょっと異なって、劇伴のように(と言ってもオペラの音楽自体は劇に付随する音楽、いわゆる「劇伴」であるわけなのですが…)音楽が作られている所も面白かったです。
でも、イメージに合った所にその楽器の音や音楽が鳴るのはさすがだなぁと思いました。
The JADEの以前の公演でご一緒した、樋口達哉さんも出演されていて、とてもカッコよかったです(笑)勝手にニヤニヤしながら観ておりました…
照明は、学生の時から幾度となくお世話になっている海藤春樹さんだったのですが、相変わらず海藤さんらしい優しい色の照明で素敵でした。同じ白の色でも、きちんとニュアンスの違う白の色が情景を描写してマッチしている瞬間が好きでした~。
「83歳までオペラを書き続ける」と宣言している、三枝さんのバイタリティはすごいなぁと思います。若造の私だってがんばらなくちゃ。
初日だったからなのか、三枝さんやその他のスタッフの方々のご縁や人柄なのか、様々な方たちが観劇にいらっしゃっていました。