うつ病と恋愛(女性編) | うつ病 闘病記

うつ病 闘病記

34歳でうつ病を発症し、壮絶なシングルマザー年月を経て、うつ病を繰り返しています。その中で、うつ病の体験を元にうつから解放される為に何かに気付いたり、生きる糧になればと願っております。

うつ病に恋愛は禁止だと、10年前に私の担当医に言われていました。




少し過去を振り返ってみたいと思います。



うつ病を発病した時、元旦那に1年付き合っている女性がいる事が発覚、又その女性は、かなり積極的で、絶対別れない、の一点張りでした。かなり気の強い女性でしたね。



その当時は、身体的にも限界状態でした。当時の私の身長は151㎝、体重29㎏でした。
それでも、1日中動き回って料理や掃除、育児、学校行事、と一切自分の為の時間はありませんでした。




全ては、家族の為だと奔走していました。



裏切られたと思った瞬間に、私の心の糸がプツンと音を立てて、弾け切れました。



身体が鉛のように重く意欲が出ない。目眩がしたり、フラフラと足元が覚束無い状態で、立っているのも辛い状態で、入院することになります。




その時、初めてうつ病と診断されました。




そこから、地獄のような日々を送るようになるとは思いもよらず……

入院前、近所のママ友に、憔悴しきった私を見かねて、「海でも行かない?」と誘われました。
気乗りしないけれど、たまには海でお喋りするのも悪くないし、孤独感で一杯だったので、重い身体を起こして、海に行きました。



唯一、元旦那の浮気に激怒してくれたママ友でした。



その友達が、何を思ったのか?仕返ししなよ!と、1枚の写真を取り出し、「この人どう?」と言って来ました。



その写真を見ると、顔が濃く見えたので、タイプでもないし、恋愛処ではない、先ずは私の大きな精神的ダメージをどうするか、結婚生活が続けられるのか等が先だと思っていました。




それは、それで忘れ、入院しました。



初めての入院。それも精神科。
想像以上に寂しさが大きく襲って来ました。
しかし、幸いにも個室、トイレ、洗面付きでしたので、他人を気にせず、メールや電話が出来ます。



ある夜、寂しくて堪らない時、一通のメールが来ました。
ママ友が写真で見せてくれた彼でした。
ママ友がメールを教えたんだっけ?



そんな事を思いながら、凄く寂しいし、眠れないし、弱りきっている私に、一つのローソクの灯火のように嬉しかったのでした。



その日を境に、毎日メールしあい、初めて、彼が精神科にお見舞いに来てくれました。
私は面会禁止だったので、患者さんが通る出入口まで、お洒落な自転車で来ました。



爽やかで清潔感溢れる青年が、お洒落な自転車に股がったまま、二言、三事、話しただけでしたが、今でも、その一瞬の光景が目に焼き付いています。



私より、6歳年下の彼が、輝いて見えました。A君。



写真と違い爽やかで、シャイで優しそうな姿に、一瞬で惹かれました。




それから、面会許可を得た私は、A君と病院近くの公園で、時々お喋りするようになりました。(この頃は、お付き合いはしていません。)



素直でシャイで、優しい彼。



13年間、旦那一筋だった私は、少女のように恋をしました。




離婚成立して、お互い惹かれあっていたので、直ぐ付き合うようになったA君。身長は182㎝のモデル体型でした。A君も、今思うと寂しかったんじゃないかと思います。



いつもA君には、助けて貰っていました。



でもですね、私は、うつ病を患っていた頃は、好きと依存と執着が一緒にセットで来ることが解りました。




優しさは変わりはなかったのですが、優柔不断な彼は、優しいが故に、自分の自宅マンションのお風呂を女友達に貸したりしていて、凄く嫉妬しましたね。



生真面目な私は、永遠の愛を求めるようになりましたが、彼は、経済力が無い人でした。



結婚は考えていない人でした。




私の恋愛話は、ここまでにして、重度のうつ病の頃は、恋愛、結婚、は、控えた方が良いと言う結論です。




精神疾患になると、かつて恋人や旦那がいた人は一気に孤独感が増して、恋を求めたくなります。



愛したい。
愛して欲しい。
愛でうつの心を埋めたい。
生涯切れる事の無い恋愛を求めたくなるのです。




抗うつ剤で、少しだけ意欲が出てくると、恋人が欲しいと女性は思うようになる方が多いと思います。




恋人とラブラブでいる時は、情緒が安定して良いのですが、恋も平坦ではありません。少しの恋人関係の変化で、精神は大きく波打ちます。




特に女性は、女性ホルモンの関係が大きく関わって来て、月経前になると情緒が大きく不安定になり、その上、うつ病を患っていたら、自殺を考える程、悲観的になります。



ある程度、回復している状態だとまぁ、恋愛は絶対しない方が良いとは言えません。男性と女性は違うのです。




女性は、普通の方でも、仕事が手につかない程、心が波打ちます。それに加え、月経前だと、更に不安定です。




恋愛は、良い面も沢山あり、存在してくれているだけで、精神的に心強いもので、生き易くなりますね。




女性は、恋をすると、仕事より恋愛に走りがちですが、男性は仕事、趣味に段々と移行する事が多いのではないでしょうか?勿論、彼女の事は愛しているのですが、落ち着いて来たら、自分のやりたい事に目を向けるようになりますね。




先ずは、うつ病と言う病気を受け入れられる度量があり、理解しようとする真面目な方であるか、どうかです。見極められる人が側に居てくれると良いですね。





女性も、うつ病の抗うつ剤が効いて、少し動けるようになった時、寂しさから来るものなのか、愛から来るものか、判断が難しいところですが、本当の愛が欲しくなります。





女性は、敏感な資質を持っていますから、医師の恋愛禁止命令は、正しかったのかも知れません。






周りの環境等も含めて、慎重になった方が良いかと思います。




私は恋愛大好き人間でしたので、難治性うつ病の間、恋していない期間は、片思いを含め、全くありません。むしろ恋人が常にいました。




本来は、健常者でしたら恋愛は、お薦めしたいのですが、うつ病は、下手すると【自殺に至る方々】を実際、身近にいましたので、寂しいからと言う理由で、恋人を追い求めるのは、お薦め出来ないですし、軽々しく発言出来ません。





ある程度、回復してきて、お友達から付き合って、徐々に信頼を深めていくのが1番良いかと思います。





ガッカリさせますが、難治性うつ病時の恋愛は、全て上手く行かず、破局になりました。新婚ホヤホヤのうつ病の友人は、友人自身(女性)の執着が強すぎて、離婚しました。




ただ、これも人其々で、上手く結婚生活を継続されている方々も多くいましたが、大変だと言う諸事情は聞いた事があります。




一人ぼっちに生きるのも、悪い経験ではありません。一人が辛いなら、評判の良い規制が少ない精神科に入院するのも、悪くありません。




心から寂しさを味わえることで、何かを得るかも知れませんし、人の寂しさの痛みが解ります。



又、趣味を持てたり、他に興味が出てきたり、女性同士、若しくは趣味のコミュニティに入るのも、良いかと思います。




恋愛は、ある日突然雷が落ちるように、恋する時もありますが、それは仕方ないです。(私がそうでした。笑い泣き)

だとしたら、自己責任で素直に恋愛してみるのも良いかと思います。
出来れば、恋した事を、信頼出来る医師であれば、相談しても良いと思います。(なかなか、そう言った信頼出来る医師は少ないのが残念です。)




うつ病寛解時期まで、恋愛は待ってみる、と言うのが、私の解答です。恋愛に限らず、仕事も同じ事が言えます。





では、いつが寛解に向かっている状態かというと、抗うつ剤が1日1錠くらいに減っていて、笑顔が増える、外出が出来る、家事が出来る、そうして、精神科に通院することに違和感を感じ始めたら、寛解に向けて進んでいると思います。



他の精神薬は、飲んでいないのが前提です。



私は恋愛、再婚で、せっかく良くなりつつあったうつ病が、中度から重度に引き戻された経験があります。




心身共にボロボロになります。



今は、焦らず、自分の体調と相談して、好きな事を、出来る時にやれるといいですね!🌠





素敵な恋をゲット出来るように、ゆっくり自分と先ずは向き合いましょう♪




そうして、必ず良くなると信じましょう。