皆さんは"ブタ"と聞くと、どんなイメージを持つでしょか?

貪欲で肥満している不潔な動物。
蓋をしていないものならば
何でもたべてしまう下品な動物。
繊細さのかけらもなく、
卑しい本性をさらけだし放埒にふるまう。
…といった一般的なイメージほど
真実から、かけ離れたものはない。
実際にはブタの知能指数は動物の中では
最高水準に達しており
犬をさえしのいでいる。
ブタは遊び好きで、繊細な神経をもち
人なつっこい。
転がって、いろいろなものに体を
こすりつけるのが好きで
土を自分の住処と思い、避けるべきものとは
思っていない。
ブタは生命を思い切り楽しむ
愉快な動物だ。
持ち前の元気で善良な性格のままに
生活を心行くまで楽しむ。
泥につかっているブタを見た人は
不潔な動物と非難するが
それは土に対するブタの素朴な愛着を
知らないからである。
自然な状態とはとても言えない
人工的な環境に生きる場合でも
ブタは森林動物らしく、いつも小ぎれいにしている。
そうする事が可能なら
寝床や食事場など生活の場を
泥で汚したりしない。
ところが、ヨーロッパでは
飼育環境が汚ければ汚いほど
ブタの肉は美味しくなる。と
昔から信じられてきた。
そのため、ブタがいかに努力しようと
キレイにできないような飼われ方が
当たり前になってしまった。
それでも、ブタは自分の生活の場を
きれいに保とうと最大限の努力をする事が多い。
そして、あなたはご存知だろうか。
ブタは人間を識別する能力をもち
1人ひとりをはっきりと覚え
敵意さえ見せなければ
人間との接触を喜ぶものである。
こんな素晴らしいブタたちが
どんな一生を送っているか、あなたは知っているだろうか?
~ ただ一つの魔術
ただ一つの力
ただ一つの救い
そして、ただ一つの幸福がある。
それは、愛と呼ばれている。 ~
ヘルマン・ヘッセ
参考図書
エコロジカル・ダイエット/ジョン ロビンズ

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