今回はタックルインプレ回です

紹介するのはロデオクラフト社製
999.9マイスター ホワイトウルフ606L-eというロッドです

 

 




購入から1年ちょっと経ち、それなりに色々なセッティングで使用してみたのでインプレッションしてみたいと思います!
 




⚠️まずお伝えしておきたい事⚠️

自分は釣り人としてはプロではないので素人目線の感想になります

また使用感については人それぞれ使用して来た道具などによる慣れやクセが出てくると思いますので、

あくまで個人的な感想になりますので軽く聞き流す程度でご覧ください😅



また今回インプレッションをしようと思った動機ですが

ロデオクラフトの製品はHPも無く、メディアで紹介されることもほとんどない為

新製品が発売されても広告以外の情報を得るのが難しく、

具体的な用途やタックルセッティングなどは謎なことが多いです


開発者本人やそれに近しい方、既にトーナメントに出場している方などは

直接詳しいことを聞く機会がであると思いますが



遠方の方やこれから始めようと思っている方には
情報を得るのが難しいので参考になればと思いこの記事を書くことにしました



前置きが長くなってしましましたが
さっそくロッドの紹介をしていきたいと思います!



スペック

メーカー:ロデオクラフト

品名  :999.9マイスター ホワイトウルフ606L-e

レングス:6フィート

仕舞寸法:35cm

重量  :60g

継数  :6ピース

グリップ:AAAコルク

価格  :71,500円(税込) ※2022/3/1時点
 


上記はメーカーが公開している広告のデータです






606L-eという名前は

60→6.0フィート
6 →6ピース
L →Lクラス
e →エステルライン対応

という意味です








特徴


①パックロッド

一番の特徴は継数6のマルチピースロッドという事です

仕舞寸法はなんと35㎝

4ピース、5ピースのパックロッドはよく見かけますが、これは6ピースという事で超コンパクトです

 

 

 




専用のカーボンケース(本物のドライカーボン)が付属していて

これに収納することでリュックや仕事のカバンなどにコンパクトに収納できるので電車や自転車、バイクでの移動にも最適です

 

 

 

 

 


 

 



また車移動でも場所を取らないので省スペース化できます


仕事の行き帰りや学校帰り、旅先でも気軽に竿が出せるので遊びの幅が広がりますね





②超軽量な自重

2つ目の特徴は重量ですトラウトロッドも近年進化が進んでいて
ブランクスやガイドなどあらゆる要素がかなり軽量化されて来ています


現行ラインナップのロッドでハイエンドモデルが70g前後の重量のものが多いですが



この606はなんと60gという超軽量な部類になります


1ピースや2ピースのロッドでもっと軽量なモデルを販売しているメーカーもありますが

通常4ピースや5ピースのトラウトロッドはどうしても軽量化には不利で80g~100gの物が多いです

606は6ピースなので継ぎ目が5か所もあるにも関わらずこの重量を達成しているのは謎です







③優れた感度

上記の軽量な自重により手で感度を感じやすいのですが
ロッドバランスが優れているため、更に優れた感度があります

ここでは感度の種類を2つに分けてインプレしてみました

1つは反響感度:瞬発的な衝撃を手元に伝える感度です
2つ目は負荷感度:ティップに掛かるルアーの抵抗や流れの抵抗を手元に伝える感度、もたれ感とか呼ばれてますね

お気づきの方もいると思いますが1と2は両立するのが難しい要素です

反響感度を良くするには
穂先の張りを強くする為、固い印象の竿になり
反発が強いので手元まで響く衝撃は強くなりますが、
同時に魚側に与える反発力も強いので魚に違和感を与えやすく
針先もバウンドして口の中に留まりづらくなります

負荷感度を良くするには
穂先を柔らかくし少しの抵抗でティップが曲がることにより手元に重さを感じられるようになります
穂先が柔らかくなるので魚側に与える違和感が小さく
針先も口の中に留まりやすくなります
半面、ティップが衝撃を吸収し反響感度は鈍くなります

両立するのが難しい感度ですが
近年ではチタンティップや高弾性カーボンのソリッドティップなどを使って感度の良いとこ取りを狙う方法があります

しかしどちらも穂先が重くなってしまう為、操作性が悪くなってしまい
操作性を維持しようとするとどうしてもロッド自体の長さを短くしなくてはなりません


感度の説明とそれにかかわるマテリアル(素材)と制約についてお話ししました
この話はマニアック過ぎると思うので要するに何が言いたいかというと

606はカーボンチューブラー素材で2つの要素の感度を高次元で両立してるという事です

反響感度はアジングロッドの高感度を謳ってるモデルやチタンティップ搭載モデルにも引けを取りません

それでいてティップがかなり入るのでルアーの動きや水の流れを感じやすく水中の情報が分かりやすいです

バイト時は魚に違和感を与えづらい為、針が口の中に残りやすいです






④操作性の良さ

全長6フィートという長すぎず短すぎないレングス
軽量で適度に張りのあるブランクスにより

1g以下のスプーンの操作性が圧倒的に高いです
ロッドアクションをした時にティップが負けないので適度に反発しながら、
しっかりとルアーにアクションが伝わります

シェイク巻きやフリップなどあらゆる誘いを高次元で演出できるのがこのロッドの強みだと思います


同社のマイクロスプーン向けロッドで代表的な
ホワイトウルフ62UL-eとの使い分けですが

62UL-eではレンジを刻んで一定巻き
606L-eでは誘いを多用する操作系の釣り
という風に使い分けています



またロッドが長すぎないのでランディングもとてもスムーズにできます
背が高くない自分でも取り回しがしやすく、
ネットの中に狙い通り魚を寄せて来ることが出来ます
 


 

 




⑤魚がバレにくい!曲がりの良さ

適度に張りがあり、高感度なファーストテーパーなロッドですが魚を掛けてからの曲がりも良いです

ティップからスムーズに入りベリーからバッドまでリニアに力が伝わります

魚が掛かって負荷が大きくなるとバットから大きく曲がり
ロッド全体がクッションになって魚の引きを吸収してくれます

 

 

 


 


 

 


角のないスムーズな曲がりなので魚に対しても無理な負荷をかけにくいので、
反発されにくくスムーズに寄って来てくれます

 

 




良く曲がる竿ですが
6ピースだからといって折れるような心配も全くありません

65㎝のドナルドソンもシーバスも難なくキャッチできました
 




あくまでトラウト用として設計されているので

大型トラウトのトルクのある引きにも対抗できる粘り強さがあり
よくある華奢で軽量なロッドのようなファイト中の不安感はありません

UL並みの穂先の繊細さと感度でありながらL表記なのは
これだけのパワーも秘めているからなのかもしれません



特徴をまとめるとこんな感じです

・軽量で手元に伝わる感度良さ、水中の情報収集能力
・魚に与える違和感の少なさと口に針が残りやすいティップ
・軽快で精密な操作性と取り回しの良さ
・魚が掛かると良く曲がり吸収性の高いブランクス



606はこれらを6ピースのパックロッドでありながら最高レベルで達成しています
組み合わせるラインなどタックルセッティングによってズレは生じますが
このロッドが巷で999.9史上最高のバランスを持った竿などと呼ばれている理由はここにあると思います




自分がこのロッドを使う時のセッティングは


■バリバス スーパーエステル0.3号セッティング
1.5g以下のスプーンを誘いを入れたり高い精度で巻く時
モカDR-SSやちびパニクラ、ピコチャタクラなどのマイクロクランク


■バリバス ES2 0.25号セッティング
1g以下のマイクロスプーン専用
マイクロスプーンで飛距離を出したい時


この他にもPEラインやフロロ、ハード系ナイロンなでセッティングを組みましたが、
現在は上記の2つのセッティングに落ち着きました
 








1本で色々やりたい時は許容範囲の大きいエステル0.3号を使う事が多いです





このロッドの出番や使い分けは

まずマイクロ系のルアーをメインで使うようにセッティングを組んでいるので

放流魚が落ち着いたタイミングやプレッシャーで渋くなったタイミングに使う事が多いです



実際に釣り場でロッドを複数本持ち込む時の使い分けですが

放流、高活性
ホワイトウルフ62ML、ホワイトウルフ58UL



セカンド、上の2本では掛けきれないとき
ホワイトウルフ62UL、ホワイトウルフ62L-TRZ



渋くなった時、シルエットが小さくないと食わないとき
ホワイトウルフ62UL-e、ホワイトウルフ606L-e


大きく3段階に分けて使います
状況によって明らかにクランクが効くときなどは順番飛ばして使うこともありますが

606は最終手段の1手として活躍することが多いです


とはいえ休日など人の多い釣り場では放流があっても人的プレッシャーが強すぎて
直ぐに最終手段を使うことになってしまうので使用頻度は高いです



アジングでの使用

■バリバス スーパーエステル0.3号、アジングマスターレッドアイ0.3号
0.3~1.5gのジグヘッド単体で使用

水深10mのディープエリア
カウント10~30のレンジでもアジの繊細なアタリを明確に感じ取れます

エリアトラウトでは0.4gや0.6gのマイクロスプーンをデットスローで巻きながら、
その引き抵抗を感じながら釣りをするので潮の流れる抵抗も明確に分かります

夜釣りでやることの多いアジングでは手元に来る情報量の多さはとてもアドバンテージになると思います

 

※追記

水深18~20mを超えるエリアで潮が効いている場合は

流石にティップがもたれすぎるのでジグヘッドの操作がしづらくなります

 

これだけの水深だと1.5g~2.5gのジグヘッドでもカウント40秒~60秒で着底なのでかなり変態な領域になってきます笑

 

こういった状況では僕はホワイトウルフの2lbクラスを使用します

 

 




トラウト同様ティップが入るのでバイト時の即合わせでもしっかりフッキングします

また上記で述べましたが全体が良く曲がり吸収性が高いのでアジングロッドより圧倒的にバラしにくいです
バラしにくい上、良く曲がるのでアジとのファイトが楽しいです
 






外道でヒットするメバルやシーバス相手にも粘りのあるロッドパワーで問題なく対処できます







以上、ホワイトウルフ606L-eのインプレッションでした

ほとんど自論と感想でしたが少しでも参考になればと思います


タックルセッティングや使い方は人それぞれ自由なので
あくまで「こんな使い方もあるよ~」くらいに思っといてください

ぼく自身、未熟な釣り人なので今後さらに別の使い方や新しい考え方に発展していくかもしれません
また他にも「こんな使い方してるよ~」などあれば教えていただけると嬉しいです



今回はなかなか情報の少ないロデオクラフトのロッドという事でインプレをしてみました


他にも色々使ってきたタックルがあるので、またインプレ編としてやっていけたらと思います





最後までお読みいただきありがとうございました!