法務局に行った帰り

気が付いた


そういえば

朝から何も食べてない

お腹と背中がくっつくぞ、と


道すがらのファミレスに寄った

昼時の喧騒が引いた

ちょうどいい時間だ


僕の斜向かいの席には

幼稚園くらい?の女の子と

その母親だろう まだ娘さんのような

お母さん

そしておばあちゃんらしき

少し白髪の混じった女性がいる


若いお母さんは

しきりに ちゃんと食べなさい

と言っている


恐らく

にんじんか何かだ

子育てに一生懸命なんだな

と思った


僕は微笑ましくも

少しハラハラして見守った


小さな子供にとって

食事は1日のうちの大きな楽しみだ

ましてや外食となれば

ワクワクは尚更だろう


その楽しいはずのご飯で

苦手な物を食べろと言われては

楽しさは半減だ


お母さん

もっといい方法がありますよ?

なんて

面識もない他所様の子育てに

口を挟む訳にはいかない


傍観するしかない

女の子は頑張って

お母さんが小さく切ったニンジンを

恐る恐る口に運んだ


オオッ!いけるか?がんばれ!

僕は心の雄叫びを上げて応援した



そもそも

ニンジンやピーマンを食べなくたって

子供は育つ

大人がしてやれるのは

食べろ食べろ

と言うのではなく

子供の前でそのニンジンなり

ピーマンなりを

うまそうにもりもり食べて

見せる事だ


なんなら

それ、いらないの?

じゃ食べていい?

と、横取りするくらいでいい


自分が嫌いなニンジンをもりもり食べる

親を見て

あれ?美味しそうだぞ?

なんて

ポカーンと見つめようものなら

こっちのものだ


女の子は一切れを頑張って飲み下し

お母さんも

ほらぁエライね

と褒めていた

女の子も

褒められてまんざらでも無さそう

いいものが見れたと思った


おばあちゃんは…

ひとりドリンクバーを物色していた