Ψ(さい)のつづり -89ページ目
カナリアの
うたう声
すぴるまー
すぴえまー
ちちちちち
ちちちちち
はとのうたう声
ぼっぽろう
ぼっぽろう
ぼっぼぼろぼ
ぼっぽぽろぽ
文鳥の
うたう声
ぷっぷぷっぷぷ
ぽっぽぽっぽぽ
ぽっぽぽろぽ
ぽっぽぽろぽ
文鳥は
長い歌を知らなかったので
はとのうたを
真似して
力の限り
うたいました
インコは
真似できず
ちゅるりっちゅるりっ
くやしかったかもしれないし
羽がカラフルだから
くやしくなかったかもしれない
文鳥は
威嚇するときの
ちゅ~るるるる
返事をするときの
ぷ ぷ ぴ ぴ
しか言葉がなかったので
鳩のすてきな歌は
一大センセーションを巻き起こしました
とはいえ
文鳥はひとりぼっち
このすごさをわかってくれるのは
飼い主だけ
あのころにスマホがあれば
録音したさー

旅人は
航海にでた
美しい海をわたり
武勲をたて
短い命を燃やし尽くし
英雄になるために
たった一つの
弱点を
人は知らず
己も知らず
神のみぞ知る
運命には逆らえない
母にも運命は変えられない
力では決して
負けることのない相手に
射られ
斬られ
絶命す
すべては
神の思し召し
闘いは
禍根を残す
勝っても
負けても
業を背負う
決して戦わず
戦わずして
生き残り
輝く
これからは
相手の力を
己の力とし
鳥のように
飛び
蝶のように
舞う
風の時代

今日は
なあ~んにも
しない日
ゆっくり
おやすみなさい
めがみさま
はたらきものは
よいけれど
はたらきすぎは
よくない
じゃぱにーず
はたらくひ
やすむひ
めりはりを
きっぱり
しっかり
ねんまつに
きゅうに
ばたばた
せかせか
うまくない
ほんをたのしんだり
せるふえすてや
まっさーじをうけて
じぶんを
おひめさま
めがみさまのように
たいせつに
あいしましょ

ああめでたやめでた
たつからみへ
りゅうからへびへ
ドラゴンからスネイクへ
世界で何がおころうと
ときは刻まれ
季節は進み
年は暮れ
明けていく
空は
朝も昼も夜も
きらきら
輝いて
応援している
わたしたちの
奮闘を
歓びも
哀しみも
見守って
ああ
私は
かこから
まねぶ
くず
らずべりー
へびいちご

眩しき
遠い
野原に
目を凝らす
遥か向こう
まだみぬあなたが
微笑む
かなたから
やってきた
いきものたちも
こちらを
みつめている
また
なみだ溢れ
愛につつまれて
ひとつ
傷が癒え
一歩
あゆむ


